【桜花賞1週前追い】ルージュバック2馬身先着!桜の女王へ咲き誇れ

[ 2015年4月2日 05:30 ]

貫禄の走りを見せたルージュバック(左)

 次週に迫る「第75回桜花賞」(12日、阪神)の1週前追い切りではきさらぎ賞を制したルージュバックが迫力満点の走り。4戦無敗で桜の女王タイトルを射止める勢いだ。

 華麗かつ力強い走り。ルージュバックには既に女王の風格が漂う。1週前追いはWコースの併せ馬。パートナーのキングラナキラ(4歳500万)を1秒、着差にして5馬身差以上先行させてスタートした。向正面は馬なりのまま自然と加速。その差を1完歩ごとに縮めていく。4コーナーで射程圏に捉え、直線は内に馬体を併せる。いっぱいに追われて抵抗するパートナーを、手綱を持ったまま、まるで鼻歌でも歌うかのように、あっさり抜き去る。2馬身のリードを保ってゴール板を過ぎた後も、すぐに緩めることなく、向正面まで軽快に流した。

 「いつもの動き。変わらず順調。これ以上を求めてもね」。愛馬の動きを確認した大竹師は余裕たっぷりに切り出した。牝馬として51年ぶりにきさらぎ賞を制し、トライアルをパスして本番に臨む異例のローテーション。間隔が空いている点を不安視する声もあるが、トレーナーは意に介していない。「放牧先でも緩めることなく乗り込んで帰ってきた。本番まで2カ月、じっくりと負荷をかけて仕上げていける」と思惑通りの調整が進んでいる。

 デビューから新潟、東京、京都と異なる競馬場で3連勝。「どこに行ってもイレ込んだことがないし、どのレースも直線でヨレることなく真一文字に走り切っている。こんな馬はなかなかいない」。輸送も初の阪神も課題とは感じていない。「相手うんぬんより、乗り手の指示に従えるか。そこをテーマに馬をつくってきた」。師の信念に応え、危なげないレースぶりで無敗街道を突き進むルージュ。10日後に迫った晴れ舞台へ「無事に送り出すことだけ」。揺るぎない信頼を胸にゲートインの時を待つ。

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2015年4月2日のニュース