JRA、規制薬物の取り締まりを強化 今後は出走取り消し等の措置も

[ 2015年4月2日 05:30 ]

 JRAは1日、今月から規制薬物の取り締まりを強化すると発表した。規制薬物とはJRAが指定した消炎鎮痛剤で、競走馬の能力に著しく影響するため使用が禁止されているカフェインなどの禁止薬物とは異なる。

 これまでは規制薬物を使用してレースに出走したことが判明しても調教師への指導のみにとどめてきたが、今後は出走予定馬がレース当日に薬物の影響下にあると判断された場合は出走取り消し、競走除外の措置がとられレース後の検体検査で検出されたケースも含め調教師に制裁(過怠金)が科される。ただし競走成績上は失格とはならない。

 規制薬物は「馬の福祉と事故防止」の観点から07年に導入。痛みを和らげた状態で出走すると馬の健康を害し、競走中の事故につながる可能性がある。導入から9年が経過し、周知が徹底されたとして今回の規制強化に踏み切った。

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2015年4月2日のニュース