【ドバイワールドC】エピファ世界一仕上げ!角居師2度目快挙へ

[ 2015年3月26日 05:30 ]

ドバイ国際競走で日本馬の意地を見せたいエピファネイア

 ドバイ国際競走(28日、メイダン)に出走する日本馬7頭が25日、滞在するメイダン競馬場で追い切った。ドバイワールドカップ(総賞金1000万ドル=約12億円、1着賞金600万ドル)に挑戦する昨年のジャパンC覇者エピファネイアはレース本番と同じダートコースで調整。力強い脚さばきで駆け抜けた。管理する角居師は11年Vのヴィクトワールピサに続く同レース2勝目を目指す。

 エピファネイアの走りはメイダンのダートにフィットしていた。しっかり馬場を捉えた力強い脚さばきを披露。ラスト気合をつけられると、余力たっぷりに1F11秒0の好タイムで駆け抜けた。前夜に現地入りした角居師は「しっかり動けていた。調教を重ねてダートにもだんだん慣れてきていると思う。落ち着きもあるし非常にいい状態です」と好感触を口にした。

 昨年のジャパンCは4馬身差の圧勝。騎乗したスミヨンが「今まで乗った日本馬の中で一番強い」と絶賛したほど。ただ今回は実績のある芝ではなく、異例ともいえるダート挑戦。その理由について、師は「スミヨンからのアドバイスもあった」と明かした。だが、理由はこれだけではない。「菊花賞やジャパンCはうまくいったけど、もともと引っ掛かりやすい馬」と気性面について言及。「ヨーロッパの馬が出てくる芝のレースだとペースが遅くなる可能性もある。先行力があるアメリカのダート馬がいる方が、レースはしやすくなる」と説明した。

 4年ぶりにこのレースに参戦する角居師は、ドバイレーシングクラブ主催の会見冒頭で「お帰りなさい」と歓迎を受けた。11年東日本大震災の直後に行われた、ドバイワールドCはヴィクトワールピサで感動V。「日本を勇気づけようと一致団結して臨んだ。一番いい結果が出て、本当に良かった」と振り返った。

 日本の競馬ファンに再び、感動を与える準備は整った。19日のドバイ入り後も調整は順調。師は「香港にも遠征した経験があるし、馬はタフになっている」と目を細めながら、「(レース当日に開催されるパレードの)花火は慣れてないと思うし大変かも」と笑いを誘う余裕を見せた。

 枠順は外寄り8番に決定。師は「ストライドが大きい馬。内の馬を見ながら行けるし、ちょうどいい」と歓迎ムード。世界で数々のタイトルを手にしてきた名トレーナーには、2度目の快挙が視界に入っている。

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2015年3月26日のニュース