【高松宮記念】サクラゴスペル CMの顔からG1の顔に

[ 2015年3月26日 05:30 ]

スムーズな動きを見せたサクラゴスペル

 【G1ドキュメント=25日】レースでは鮮やかな差し切りVを決めたものの、前走・オーシャンSの最終追いは坂路でラスト1F16秒5と大失速してしまったサクラゴスペル。G1に挑む今回は“普通”の追い切りができるのか?鳥谷越は坂路モニターを注視した。

 単走で前半からスムーズに加速。ゴール前で少し右側によれるシーンはあったが、ラスト1Fは前走より4秒近く速い12秒8でまとめてフィニッシュ。「前走の追い切りはいろいろあって…。それよりはスムーズにできました(笑い)。余力を多少残せたし、時計も言うことなし」と尾関師。無事に最終調整を終えてホッとした表情を浮かべた。

 会見では自ら“小ネタ”も披露した。「テレビCMにゴスペルの顔が出てるんです。うれしいですね」。笑福亭鶴瓶、瑛太、有村架純が出演している今年のJRAブランドCMで使用されているレース映像が、昨年11月16日のオーロC。1枠2番で白帽のサクラゴスペルがアップになるシーンがある。当時は8着だったが、その後にラピスラズリS2着→オーシャンS1着と戦績が急上昇。「年齢的にスピードの絶対値は落ちているかもしれないが、それを補う精神面の成長がある」と、7歳を迎えての充実ぶりに目を細める。

 「この馬と一緒に厩舎も成長してきた感じがある。いい状態で臨めるので、ゴスペルの集大成と言えるようなレースができれば」と指揮官。今度はCMではなく、G1優勝馬として称賛される映像がテレビで流れるシーンを願っている。

続きを表示

この記事のフォト

2015年3月26日のニュース