【尼崎・BRクラシック】昨年MVP菊地、背水の陣

[ 2015年3月20日 05:30 ]

3日目のレース終了後、ギアケースの調整に取り掛かる菊地孝平

 尼崎のSG「第50回ボートレースクラシック」は20日、予選最終日となるシリーズ4日目を迎える。選考順位1位で乗り込んできた菊地孝平(36=静岡)は初日ドリーム戦こそ制したが、その後の4戦では白星を飾れなかった。3日目終了時点の得点率は17位タイ。準優進出の推定ボーダー6・00をクリアするには、12Rで3着以上が条件となる。14年MVPが挑む勝負駆けから目が離せない。

 昨年のMVPが勝負駆けに追い込まれた。初日ドリーム戦を制した菊地だが、その後の4戦は2度の3着が最高。特に3日目3Rは、道中で2人に競り負けて4着に敗れた。「調整失敗。2日目までは良い感じだったが、足も乗り心地も全てが落ちた。しんどかった」。後半8R終了後、すぐにペラとギアケースの再調整に取りかかった。

 現在の得点率は17位タイ。予選最終日に内寄りの2号艇が残ってはいるが、楽観視できる状況ではない。それだけに、準優進出に向けてエンジンにも手を加える構えだ。「12Rなら整備の時間は十分にある。きょう(19日)のうちに失敗しておいて良かったと思えるよう、あす(20日)はしっかり合わせたい」。頭の中では調整の青写真が既に出来上がっている様子だ。

 オールスターとグランドチャンピオンのSG2Vを飾った昨年は最優秀選手、最多賞金獲得、記者大賞の3冠。今年は目標にされる立場だ。「一般戦では優勝するのが当たり前、SGで活躍しても周囲から“ハイハイ”と流される存在になりたい。今年最初のSGでも、それなりの結果を出しておきたい」。高い理想を掲げる菊地。それだけに予選は通過点としたい。準優好枠を目指し、勝利だけを狙ってくる。

 一方、得点率トップに立っているのは前回覇者の松井。3日目12Rで今シリーズ初白星とリズムも上昇中だ。ただ、篠崎、吉田拡、石野、毒島ら若い世代が僅差で続いており、1位の座は誰の手に渡っても不思議はない。

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2015年3月20日のニュース