【中山牝馬S】アイスフォーリス 全項目で高得点、重賞初Vへ断トツ

[ 2015年3月12日 05:30 ]

 中山牝馬S過去10年のデータを徹底分析した結果、トップ指名に浮上したのはラストランを迎える6歳アイスフォーリス。5項目中2項目で20点、他3項目も15点で、他の出走予定馬15頭を大きく引き離して堂々の85点。自信度MAXだ。

 (1)実績 前走で1600万(1着含む)を使った馬の優勝は11年レディアルバローザだけで馬券的には2、3着まで。優勝馬10頭中、8頭は「マイル以上の芝重賞で連対」があった。重賞勝ち馬の3頭は20点。重賞2着は15点、重賞3着は10点進呈。重賞4着以下とオープン勝ちは5点、オープン1着なしは0点。ソーミラキュラス、ケイティバローズはダート重賞3着なので、当然0点。

 (2)近走 京都牝馬S組が7連対も、うち6頭が05~07年に集中しているのは気掛かり。重要ステップなので15点を与えるが、以前の信頼は?むしろ「牡馬相手の重賞&オープン好走馬」が少数でも注目。昨年優勝フーラブライド(日経新春杯3着)もそうだった。牡馬相手の重賞&オープンで5着以内のアイスフォーリス、マイネグレヴィルに20点。暮れの愛知杯(前走に限らずOK)を使った馬が3勝、2着3回と好走傾向。同3着スイートサルサに15点、同8着バウンスシャッセは10点。同4着シャトーブランシュは準オープン経由(8着)が気になるので5点。

 (3)年齢 【3・3・2・26】で連対率18%とリードしている6歳が20点。出走頭数で多い5歳は【4・4・6・40】で同15%で15点。4歳は【2・4・1・56】で10点。7歳以上の優勝は1回だけで、7歳パワースポットは5点。

 (4)ハンデ ハンデも大事。56キロ以上が4勝だが、トップハンデのケイアイエレガント(56キロ)は回避している。出走予定16頭は「50~54キロ」の争い。このゾーンで強いのは53キロ(4勝、2着2回)で20点。54キロは1勝、2着4回で15点。51~52キロは2着(3回)が最高で希望値込みの5点。

 (5)血統 今週もサラブレッド血統センターの藤井正弘氏に助言をもらった。「ウイングドウィールは10年前に1番人気に応えて快勝したウイングレットの子。叔母(母の半妹)にあたるエオリアンハープは3年前に11番人気で3着入線して、3連単62万6350円の大波乱を演出している。中山牝馬Sでは特注の一族」。確かに、ウイングは気になる…。

 結論 アイスフォーリスが合計85点で断然のトップに立った。3歳のオークス(3着)ではジェンティルドンナ、ヴィルシーナに続いた実力馬。重賞に縁がなかったのが不思議なぐらい。黙々と走ってきた頑張り屋さんも、今回がラストラン。中山牝馬Sではキストゥヘヴン(09年)の有終Vなど、感動のシーンも多い。アイスフォーリスも引退レースを勝利で飾れるか。

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2015年3月12日のニュース