【中山牝馬S】スイートサルサ折り合いピタリ!カッチー「熟女に」

[ 2015年3月12日 05:30 ]

Wコースを単走で追い切るスイートサルサ

 スイートサルサの追い切りを終えたばかりの田中勝が開口一番にこう言った。「キャンギャルから熟女になった」。3週連続となる追い切り騎乗。笑いに包んだ口ぶりだが、短いフレーズで変化を正確に言い当てているのだろう。「私も落ち着きがかなり出てきたと思う。成長している」と、傍らで菊川師が言葉を継いだ。

 Wコースで単走追い。田中勝の手綱にピタリと折り合いながら直線へ。追い出してから、ひと呼吸置いてエンジンがかかると、切れのあるストライドを伸ばした。「以前よりも、ちょっと反応がズブくなっているけど、それだけ(気性が)丸くなってきたのだろう」と同騎手。3歳時にはクイーンC2着、府中牝馬S3着など重賞で実績を残した半面、馬場入りした途端に激しくいななき、落ち着きを欠いていた。5歳を迎えての脱皮。「タイトルに手が届くところまで来ている。何とか獲らせてあげたい」と菊川師は続けた。

 デビュー15戦のうち14戦は東京、新潟、中京の左回りコース。右回りは3歳初戦のフェアリーS(中山=5着)以来となるが、「あのレースはソエ(若馬特有の管骨の痛み)が残っていた上に大外枠。不器用ではないから中山にも対応できるはず」と同師は手応えをつかむ。「うまくスタートを決めて中団で流れに乗れればチャンスはあるでしょう」。サルサ(ラテン音楽)に乗った熟女の舞いは必見だ。

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2015年3月12日のニュース