【フィリーズR】クイーンズリング気配絶好12秒5!無敗で桜の主役へ

[ 2015年3月12日 05:30 ]

開場直後の坂路を一気に駆け上がるクイーンズリング

 桜花賞トライアル「第49回フィリーズレビュー」の追い切りが11日、美浦、栗東トレセンで行われた。クイーンズリングが素軽い身のこなしで絶好の動きを披露。3戦無敗で桜花賞へ進む勢いだ。

【フィリーズR】

 クイーンズリングは開門直後に坂路へ。単走しまい重点で4F53秒4~1F12秒5を計時。終始、楽な手応えでペースを上げると週初めの雨で重くなった馬場でも最後まで脚取りはしっかり。身のこなしが素軽く、気配は絶好だ。吉村師は納得の表情で切り出した。

 「先週ジョッキー(M・デムーロ)に乗ってもらってCWで長めからやっているし、けさは坂路単走で十分。予定通りですね。ちょうどいい感じですよ」

 昨年12月に中山芝1800メートルで迎えた新馬戦は前々で立ち回り、ほとんど追うところなく2馬身半差の快勝。再度、遠征した前走・菜の花賞は中山マイルの大外枠という不利な条件をアッサリはね返してデビュー2連勝を飾った。その後は山元トレセン(宮城県)への放牧を挟んで中7週。ゆったりしたローテでトライアルに狙いを定めてきた。

 「まだ2戦しかしていないけどセンスがいい。前走は大外枠のロスがあったけどスッと流れに乗って、そこで折り合いがついて楽に抜け出した。スピードがなければ、あれだけ楽に立ち回れない。そのあたりを考えれば距離は千四でも対応できると思います」

 身体能力の高さに加えてハートの強さも備わっている。まだキャリアが浅い3歳牝馬とあって2戦連続の長距離輸送は負担になりかねない。ところが、この馬に関しては前走時も落ち着き十分で経験を積んだ古馬のような雰囲気。吉村師は驚き交じりに振り返る。「初戦はまだ競馬を分かっていないから大丈夫だと思っていたけど前走はテンションが高くならないか心配していたんです。それなのにドッシリ構えて鞍を置くときも微動だにしない。イレ込まないし、平常心で臨めるのがいいところ」

 先週の追い切りにまたがったM・デムーロも「乗りやすくて反応がいい。レースの映像を見たけどスピードがあるし、千四でも大丈夫」と好勝負を意識。デビュー3連勝で初タイトルをモノにしてG1へ。栗東の新星が桜花賞候補に名乗りを上げる。

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2015年3月12日のニュース