【フィリーズR】ムーンエクスプレス勝負駆け 桜切符へ超特急

[ 2015年3月10日 05:30 ]

フィリーズレビューに照準を合わせるムーンエクスプレス

 今週の阪神の重賞は「第49回フィリーズレビュー」で先週のチューリップ賞と同じく3枚の桜花賞切符を懸けた争いだ。阪神JF4着ムーンエクスプレスは賞金900万円とあって、このトライアルが勝負駆けだ。

 前走・阪神JFは1F延長で初のマイル、さらに大外18番枠を嫌われたのか12番人気と伏兵視された存在だった。ところがフタをあけてみれば、そんな低評価に反発するかのような力走。好スタートを切って好位につけるとラスト1Fでいったん先頭へ。ゴール前で上位3頭にかわされたが見せ場たっぷりの4着だった。中渕厩務員が振り返る。

 「昔の阪神マイルと違ってスタートしてから直線だから大外枠でも気にしていなかったけど、ナンボかロスはあったやろうね。テンから脚を使ったし、厳しい展開で力を示したと思う」

 コースの違いはあっても1400メートルは2走前の秋明菊賞で京都内回りの2歳レコードを刻んだ距離。前走後はリフレッシュ放牧を挟み、勝ち鞍のある1400メートルのこのトライアルに照準を合わせてきた。調整は順調そのもの。全てが予定通りと言っていい。

 「3週間ほど前に帰厩して稽古は十分やれている。追い切りの動きは先々週も先週も凄く良かったし、息はできている。当日、マイナス体重にならなければそれでいいよ」

 桜花賞戦線はデビュー3連勝で、きさらぎ賞を制したルージュバック、同じく3連勝でクイーンCを制したキャットコインが新星と騒がれている。そんな中で先週のチューリップ賞は阪神JF3着ココロノアイが勝って同2着レッツゴードンキが3着とG1上位陣が存在感を示した。今週は阪神JFで4着だったこの馬の出番だ。

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2015年3月10日のニュース