【阪急杯】ミルコ、マッジョーレで剛腕発揮!デビュー初日から3勝

[ 2015年3月2日 05:30 ]

阪急杯で3頭の叩き合いを鼻差で制したミルコとダイワマッジョーレ

 ライバルとは対照的に、ミルコ・デムーロは新境地で華々しいデビューを飾った。1日に“JRA騎手”としてデビューしたイタリア人騎手は、メーン重賞の阪急杯を含む3勝をマーク。“初日”から存在感を放った。

 騎乗2レース目の阪神3Rで初勝利。泥んこになりながら引き揚げてきたミルコは「よかった~」と満面の笑み。レース後、ウイナーズサークルで行われた記念セレモニーでは司会者の質問に「えっ?何言った?」と日本語で聞き直すほど、興奮を隠し切れなかった。「ありがとう。感動しています。きょう夢がかなって、凄いうれしい。こんなに未勝利(勝ち)でドキドキしたのは何年ぶりか…」と喜びを爆発。JRA・G1・10勝を挙げた名手でも“初日”の勝利は格別だったようだ。

 続く7Rは鮮やかに逃げ切り、ダイワマッジョーレに騎乗した阪急杯は3頭の叩き合いを外からねじ伏せ、剛腕を発揮。“デビューレース”となった1R(2着)後には「JRAでは乗り慣れていると思ったのに、ドキドキした。いつもと全然違う気持ちだったし、“見習い”(騎手)みたいだったよ」と、流ちょうな日本語で笑いを誘った。

 ダイワマッジョーレは13年京王杯SC以来の重賞V。矢作師は「ミルコ・マジックだな」とニヤリ。「うちの厩舎のG1初制覇(10年朝日杯FS・グランプリボス)がミルコだし、免許を取得した記念に勝ってもらえて良かった」と続けた。今後は安田記念(6月7日、東京)が目標。「高松宮記念(29日、中京)はオーナーサイドと相談します」と見通しを語った。

 ◆ダイワマッジョーレ 父ダイワメジャー 母ファンジカ(母の父ローソサイエティ)牡6歳 栗東・矢作厩舎所属 馬主・大城敬三氏 生産者・北海道千歳市社台ファーム 戦績24戦6勝 総獲得賞金2億9362万7000円。

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