【阪急杯】浜中、先見据えアイルに「番手で折り合わせる競馬を」

浜中騎手

　ターフライター・平松さとし氏がレースのキーマンに迫る「Ｔｈｅ　Ｋｅｙｍａｎ」は、阪急杯でミッキーアイルに騎乗する浜中を直撃した。

　――ミッキーアイルの前走（阪神Ｃ７着）は好スタートも２番手に控える形。

　浜中　良いスタートだったし逃げようと考えていたけど１頭速い馬がいて控えざるを得ない形になりました。

　――その時点でだいぶ掛かった。

　前に馬がいるとどうしても追い抜こうとしてしまうタイプ。終始折り合いを欠いてしまいました。

　――直線、逃げたハクサンムーンに粘られながらも一度は先頭に。

　ハクサンムーンもさすが実績のある馬だけにスンナリとはかわさせてくれませんでした。抵抗された分、こちらも最後は厳しくなってしまいました。

　――後続につかまった時点で万事休す？

　というか、道中、ずっと行きたがっていましたからね。あれだけ力みっ放しの時点でかなり厳しかったです。

　――今回はこの距離にしては意外と流れが落ち着きそうでハナを奪えそうなメンバー構成。

　今回は控える競馬をさせてみたくて、調教でもそういった走りを試しています。

　――最終追い切りも前に２頭置いて追い掛ける形にしました。

　初めてＣＷで馬の後ろで折り合いを重視する追い切りをしました。中間も何度かそういう形で走らせているとのことで、実際、折り合って走ってくれました。

　――では今回は控える競馬ができそう？

　調教と実戦ではテンションも違うし、ゲートが開いたらハナへ行ってしまう可能性がないとは言えません。でも、今後のことを考えてもできたら番手で折り合わせる競馬をしたいです。

　――雨で道悪の可能性も。

　スピードが持ち味なので、できれば良い馬場で走らせてあげたいのは事実です。でも、道悪になっても開幕週なのでそれほどひどくはならないと思います。そういう意味では心配していません。新しいミッキーアイルをお見せできると思います。