【京都記念】大物狩りラブリーデイ重賞連勝 盾も注目だ

[ 2015年2月16日 05:30 ]

キズナ(手前)の猛追をしのぎ、スズカデヴィアス(奥)との競り合いを制したラブリーデイ

 2強対決で注目された京都メーン「第108回京都記念」は、キズナとハープスターが共倒れの波乱。3番人気ラブリーデイが中山金杯に続く重賞2連勝を飾った。

 伸び切れないディープインパクト産駒の2強を尻目に、第2勢力と目されたキングカメハメハ産駒2頭の叩き合いが続く。最後は首の上げ下げ。外のラブリーデイが内のスズカデヴィアスをわずかにかわしたところがゴールだった。初騎乗で勝利に導いた戸崎はしてやったりの表情だ。

 「リズム良くレースを運べましたね。最後は併せる形になって、しっかり伸びてくれました」

 戸崎と池江師が思い描いた通りに運んだ。好発を決めると、デヴィアスを行かせて2番手。道中はゆったり流れたが、前半5Fが61秒2なら極端に遅くはない。切れ味に欠けるラブリーにとって、これが幸いした。池江師は「ペース次第で逃げても…と思っていたが、淡々と流れたからね。ラチ沿いの馬場が硬い部分を走れたのも良かった」と展開の利を認めた上で、愛馬の想像以上の成長に目を細めた。

 「胸が深くなったし、数字に見えない部分で成長している。ドバイに登録していないし、1つ挟んで天皇賞・春(5月3日、京都)に向かうことになるでしょう。以前は力むところがあって距離が持たなかったけど、今なら持ちそうだね」

 G3の中山金杯に続き、大物撃破でG2もゲット。しかし、まだ序章にすぎない。5歳で本格化したこの馬の快進撃は続く。

 ◆ラブリーデイ 父キングカメハメハ 母ポップコーンジャズ(母の父ダンスインザダーク)牡5歳 栗東・池江厩舎所属 馬主・金子真人ホールディングス 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績19戦5勝 総獲得賞金2億3426万円。

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2015年2月16日のニュース