【静岡・全日本選抜競輪】山崎復活!ギア規制後初のG1制した

[ 2015年2月16日 05:30 ]

静岡全日本選抜で優勝し、賞金ボードを掲げる山崎

 山崎が9回目のG1制覇――。今年初のG1「第30回全日本選抜競輪」の決勝戦が15日に静岡競輪場で行われ、山崎芳仁(35=福島・88期)が優勝。「グランプリ2015」(12月30日=京王閣)の一番切符と優勝賞金3000万円を獲得した。山崎のG1優勝は12年9月の前橋オールスター以来、また全日本選抜の優勝は09年8月の大垣以来3回目。なお人気を集めた武田豊樹は4着に敗れた。

 “大ギア”といえば真っ先に名前が挙がる山崎が、ギア規制後初のG1を制覇した。山崎は「まさか自分が優勝するとは思ってなかった」と想定外!?の結果に喜びを隠さなかった。06年11月から4回転のギア(前52枚、後13枚)を使用。「踏みこなせるのでさらに上げた」ことで、昨年はMAXギアの4・58(前55枚、後12枚)も使用した。それだけに山崎が今年はどんな走りをするのか、あるいは苦戦するのではないか?注目されていた。

 ギア規制対策は昨年11月頃から開始。3・92(前47枚、後12枚)で1カ月以上練習して1月の大宮記念と広島F1に臨んだ。そして今大会は「自分が思ったより動けているし、踏めていると思う」という状態で迎えた。初日の一次予選を11秒0の好タイムでまくり快勝。「スピードに乗れているし自分のタイミングで仕掛けたい」と好感触をつかんで臨んだ決勝戦。浅井のまくりに乗り、そして最終4コーナーから直線外を伸びて、9回目のG1優勝を飾った。

 この優勝で「グランプリ2015」の出場権利を獲得。「グランプリの歓声が忘れられない。G1優勝もうれしいけど、グランプリの舞台に立てることがうれしい」と3年ぶり7回目の出場の喜びを素直に語った。

 今年のグランプリは京王閣で開催されるが、山崎は3月にも京王閣で大一番、日本選手権(17~22日)が控えている。99年の神山雄一郎以来、史上4人目となるグランドスラム(特別競輪全冠制覇)への挑戦だ。山崎が優勝していないタイトルは日本選手権のみ。「京王閣はイメージもいいし、さらに練習して頑張ります」。山崎は次のG1「京王閣ダービー」でさらに注目を集める。

 ◆山崎 芳仁(やまざき・よしひと)1979年(昭54)6月12日生まれの35歳。福島県いわき市出身。学法石川高卒。03年7月プロデビュー。通算成績は788戦290勝。通算取得賞金は9億4701万円。G1優勝は第57回高松宮記念杯(06年)、第48、50回競輪祭(07、09年)、第23、25、30回全日本選抜(07、09、15年)、第17回寛仁親王牌(08年)、第53、55回オールスター(10、12年)。1メートル74、85キロ。血液型AB。

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