【共同通信杯】スティール魅せた鋼の脚 福永絶賛「間違いなく走る」

[ 2015年2月12日 05:30 ]

福永の合図に反応し、先行させたタイセイラビッシュ(右)を一気にかわすリアルスティール

 京都記念、共同通信杯、クイーンCの最終追い切りが11日に美浦、栗東トレセンで行われた。共同通信杯組では1勝馬ながら果敢に挑戦してきたリアルスティールが、世界的良血馬らしいポテンシャルの高さを見せた。

 仕掛けてからの加速力が違った。リアルスティールは坂路で右に左にモタレながらも、福永が併せたタイセイラビッシュ(3歳オープン)に馬体を寄せて軽く手綱を促すと、グンと伸びてラスト12秒2。僚馬をあっさり2馬身突き放した。福永はCWコースでの1週前追いと比較し「ようやくバランスが整ってきた。先週もいい時計(6F81秒5~11秒9)を出したけど、不細工な格好で走っていた。今週は(追い切り前の)並脚から整っていたし、馬の幅も出ていい感じだった」とこの日の動きの良さを評価した。

 底知れない大器だ。デビューしたのは昨年末の阪神最終週。スタートは速かったが、道中は後方追走で折り合いをつけ、メンバー最速の3F33秒3の末脚で楽に抜け出した。先頭に立ってからは物見をしていたほど余裕があった。福永は「抜け出す脚が速すぎて仕掛けてないのに先頭」と振り返り「今度は相手が強いからそういう心配はなさそう。まだこれからの馬だけど、間違いなく走る。楽しみしかない」とポテンシャルの高さを絶賛。

 世界的良血だ。父は言わずと知れたディープインパクト。母系が素晴らしく、3代母ミエスクは欧州などでG1・10勝の名牝、キングカメハメハの父キングマンボの母でもある。キャリア2戦目でライバルには経験値で劣るが、それを補って余りあるポテンシャルがあれば乗り越えられる。「今の段階でどれだけやれるのか。クラシックでガリガリできるのかは今回で分かる」と福永。大きな期待を持って、クラシックロードを切り開く。

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2015年2月12日のニュース