【京都牝馬S】大ケガから復活!ゴールデンナンバー男気駆け

[ 2015年1月23日 05:30 ]

 【東西ドキュメント・美浦=22日】馬道を歩くゴールデンナンバー(京都牝馬S)の馬体を鈴木康師が見つめている。「太め感はないし、筋肉も戻っている」と口火を切ると、「それにしても、大事故がありながら、よくぞここまで立ち直った」と続けた。

 昨秋の京成杯AH。新潟競馬場の発馬機の角に体当たりして競走除外となった。胸前の裂創でレースの翌日には傷口を32個のホチキスで留める大手術。「競走馬として再起するのは難しいかもしれません。繁殖牝馬になれればいいが、感染症が心配です」。同師は競走馬診療所にこう告げられたという。

 だが、2週後に退院して放牧へ出すと、驚異的な回復を遂げた。12月の帰厩後は5本の追い切り。「手術で全身麻酔もしたから常識的には割り引きだろうが、男馬みたいに気で走るタイプなんだ」。同師は梅崎にささやきながら、ゴールデンナンバーに再び視線を向けた。

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2015年1月23日のニュース