【シンザン記念】ダッシングブレイズ 馬名騒動封じる衝撃の新馬戦V

[ 2015年1月8日 05:30 ]

洗い場でくつろぐダッシングブレイズ

 京都競馬のメーン「第49回シンザン記念」ではダッシングブレイズが前走からの巻き返しへ成長力を見せつけている。

 デビュー前から美容整形の高須クリニック・高須克弥院長の“馬名騒動”で一躍有名になったダッシングブレイズ。場外の騒音を封印するかのように東京の新馬戦(芝1600メートル)を上がり最速3F33秒2の末脚で勝ち上がった。直線はノーステッキのまま2着馬に3馬身半差。バランスの取れた好馬体の持ち主で瞬発力は非凡。吉村師は素質の高さを口にする。

 「まだ馬が若くてチャカつくところがあって心配していたが…。レースは折り合いもしっかりと付いていたし、何よりも決め手が素晴らしかった。器用な走りでどんな競馬にも対応できますね」

 日本ではなじみのない血統。父キトゥンズジョイは米国で芝の中、長距離路線で活躍。G1・2勝の実績を誇り、産駒も芝G1を制覇するなど活躍馬を多数輩出している。前走のこうやまき賞は単勝1・7倍の断然人気に推されるも、勝負どころでのロスが響いて鼻差2着。ただ、道中の極端なスローペースを、最後の直線だけで追い上げた走りは悲観する内容ではない。

 「前走は4角で待たされたが狭いところを伸びてきた。しっかりとした脚を確認できたし収穫はあった。使いつつ体に張りが出て、緩さも解消されてきた。走りからも外回りコースは合っているし(上がりの速い)今の京都コースも対応できると思う」

 1週前には時計のかかる坂路で馬なりのままラスト13秒0をマークするなど、状態面は高いレベルで安定している。トレーナーは「何とか賞金を加算してクラシックを」と意気込む。同レースは12年にジェンティルドンナ、昨年はミッキーアイルが制すなど近年は後の活躍馬を多く輩出している。巻き返しに燃える外国産馬に要注目だ。

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2015年1月8日のニュース