【東京大賞典】“南関の貴公子”ハッピー地力強化

[ 2014年12月28日 05:30 ]

巻き返しを期す13年地方年度代表馬ハッピースプリント

 初の古馬G1挑戦へ、ハッピースプリントは黙々と自らの走りを磨き上げていた。休み明け初戦の勝島王冠は5着。ダートで初めて連対を外したが陣営に焦りの色はない。レースで見えた課題に取り組み、地力強化に励んできた。その成果は、24日の最終追い切りにもはっきりと表れていた。

 前に2頭を行かせる形は前走前と同じ。その先で初めてのパターンを試みた。通常は2頭の外側から馬体を併せるが、内側に進路を取った。森下師は「精神的なストレスをかけたかった」と意図を明かした。

 なぜ、あえて負担をかけたのか。前走では馬群で脚をためる経験をさせる予定だった。相手関係が強化する今後を見据えてのものだ。だが、久々にかぶった砂を嫌がり、内側の馬にもはじき出され、結局は外々を回らされた。苦手の道悪でリズムも崩れ、完敗した。やりたいことが何一つできずに終わったことは、ある意味、敗戦よりショックだった。

 だからこそ勇気を持って、調教で馬をいじめた。「今後、古馬一線級との戦いで勝っていくためには、クラシックと同じような戦い方では限界がある」。師はそう話す。さらに上を目指すためブレークスルーが必要。そのための一手だ。

 ハッピーも狙いに応えるように素晴らしい動きを披露した。直線ではムチ1発のみ。前の2頭を5馬身突き放し、5F63秒0~49秒0~35秒6~11秒9の好時計を叩き出した。内から並びかけたことによる負荷を気にする様子はない。「走りに安定感が出た。馬体の張り、毛ヅヤも良くなって出来は確実に前走以上」。師は満足げに合格点を与えた。

 南関の貴公子は一敗地にまみれ、虎の穴で脚を磨いた。今までとは違う、大人びた迫力に満ちた姿をお見せする。

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