【有馬記念】インパクト “怖いもの知らず”22歳菱田に胸がざわめく

[ 2014年12月26日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=25日】今年の有馬記念に騎乗する騎手で、最年少はデビュー3年目で22歳の菱田だ。それも騎乗馬ラストインパクトは京都大賞典→金鯱賞と重賞を2連覇中の堂々たる成績。覚醒したディープインパクト産駒の逸材を若武者がどう乗りこなすのか興味深い。「川田さんや、野元さんからいろいろと聞いています。乗りやすいのは間違いない。ボクはキャンターでしか乗っていないけど、先輩の言う通りだなと思いました」

 川田はラストインパクトの主戦だが、今回はエピファネイアに騎乗。また持ち乗り担当は元騎手の野元助手で、テン乗りである以上はこの2人の話に耳を傾けるのは当然。菱田で驚くべきは有馬記念の初騎乗よりも、むしろ中山競馬場そのものが初だという事実。従って「イメージが浮かばない」の返事だ。

 しかし物は考えようで難しいとされるトリッキーなコースも、実際に経験していない以上、怖いもの知らずで臨める!?ビギナーズラックという言葉だってある。菱田自身なにより大きく飛躍した一年。「今年は減量もとれて、ダービー(タガノグランパ=4着)にも騎乗させていただいた」と大舞台の経験を糧にしたが、思い出したかのように「重賞を勝つ目標は達成できていない」と満足感は笑顔で消し飛ばした。成長を支えたのは体のケアと鍛錬で多くの時間を割き、費用を惜しげもなく注ぎ込んでいる。「体はとにかく研究しました」と本人もこだわったという。

 中学時代、競馬に興味を抱いたのはディープインパクトの存在。「ディープでも負けるのか、とショックだった。翌年はもちろん感動でした」と同馬の唯一の敗戦と感動の引退ラストランをテレビ観戦したという。その産駒で有馬記念に初参戦。同姓のよしみか?スポニチ記者の菱田はペンに力がこもっていた。

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2014年12月26日のニュース