【有馬記念】ゴールドシップ一変!6馬身先着、坂路2番時計52秒1

[ 2014年12月25日 05:30 ]

岩田を背に、坂路でアドマイヤランディ(左)を置き去りにするゴールドシップ

 白みを増したゴールドシップは最終追いで“一変”した。岩田を背に坂路でアドマイヤランディ(3歳1600万)と併せ馬。行きっぷり良く追走し残り2Fで早くも並んだ。ラストで気合をつけられ、グングン突き放し6馬身先着。4F52秒1の時計は、この日の2番時計だ。モニター越しに見守った須貝師は「先週と全然違う。ええわ」と興奮気味に切り出した。

 1週前は僚馬ジャスタウェイと併せて1馬身半遅れたが、世界No・1ホースとのデッドヒートで目を覚ました。「先週は久々の分、鈍いところもあった。今回は戦闘モードに入れたいと思って負荷をかけたけど、動けていた。きっちり仕上がっている」と出来に太鼓判。

 2週連続でまたがった岩田も「素晴らしい動きだった。並びかけたら一気にハミが掛かって動いたし、最後まで集中して走ってくれた。走れる状態にあると思うし、いいレースができると思う」と手応えをにじませた。

 コンビを組むのは今春の阪神大賞典V以来。2番手から抜け出す先行策で押し切った。鞍上は「前の方につけられたし力強い走りをするなと思った」と印象を振り返る。「どこからでも競馬はできそうだし、ゲートだけ集中してスタートを切れれば」と力を込める。

 今秋、遠征した凱旋門賞は後方のまま14着惨敗。指揮官は「やる気がなかったんでしょう」と、気性面の難しさを敗因に挙げる。その後は“得意”のグランプリを目標に乗り込んできた。

 ファン投票で決める宝塚記念&有馬記念は、4戦3勝(3着1回)と好相性。3勝はスピードシンボリ、グラスワンダー、オルフェーヴルと並ぶ最多。今回もファン投票1位の支持を受けて大一番に挑む。須貝師は「期待に応えられるだけの出来にはあると思うし、ゴールドシップも声援を待っている」と力強く締めくくった。史上初のドリームレース4勝目を挙げ、芦毛の怪物となる。

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