【中山大障害】キングダムV!ディープ産駒J-G1初勝利

[ 2014年12月21日 05:30 ]

<中山大障害>レースを制したレッドキングダム

 「第137回中山大障害」が20日に同競馬場で行われ、4番人気レッドキングダムが差し切って重賞初制覇を飾った。ディープインパクト産駒としてはJ-G1初勝利。北沢は7度目の挑戦で同レース初優勝となった。

 先に抜け出した前年王者のアポロマーベリックを目がけて北沢のステッキがうなりを上げる。外から並び3馬身突き放した。障害ジョッキーにとって最高の勲章、J-G1の初Vゴール。雄叫びとともにステッキが高々と上がった。「馬に勝たせてもらったんだ。うまく乗れずに道中あれだけ引っかかったのにゴールまでバテないんだから…凄いスタミナだ」。ベテランは小躍りしながら引き揚げてくると、手柄をパートナーに譲った。

 主戦・西谷がメイショウヨウドウに騎乗したため代打騎乗。「初経験の63キロ、(イルミネーションJS1着から)中1週のローテ。普通は勝てない」。そんな北沢の懸念を吹き飛ばしたのが中山での前日調教。「障害を飛ばしてみたら凄いんだ。レースではいったん手応えがなくなったのに最終障害でもう1度ハミを取ったので驚いた」と笑う。今年4月に障害へ転向してから8戦目で頂点へ。ディープインパクト産駒の天才ジャンパーが出現した。

 ◆レッドキングダム 父ディープインパクト 母プラウドビューティ(母の父デインヒル)牡5歳 栗東・松永幹厩舎所属 馬主・東京ホースレーシング 生産者・北海道千歳市社台ファーム 戦績29戦6勝(うち障害8戦4勝) 総獲得賞金1億1513万4000円(同1億675万6000円)。

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2014年12月21日のニュース