「KEIRINグランプリ」前夜祭 平原―武田―神山の関東勢に注目

[ 2014年12月19日 05:30 ]

KEIRINグランプリを応援する長渕剛(中)と意気込む選手たち

 85年の創設以来、初めて関東を離れ、大阪の岸和田競輪場で開催される「KEIRINグランプリ2014」(30日)の前夜祭が一般のファン約500人を招いて18日、東京都内のホテルで行われた。グランプリ9戦士にガールズGP出場の7選手も登場して、会場は大いに盛り上がった。グランプリ組では平原康多―武田豊樹―神山雄一郎の並びで結束する関東勢の勢いに注目だ。

 今年後半の関東勢の躍進には目を見張る。SSイレブン騒動での自粛欠場が明け、一線級が復帰した後のG1の結果を見ても明らか。オールスターでは抜群の機動力を見せつけた武田が優勝、2着には大ベテランの神山が続いた。直前の競輪祭でも決勝に4人が勝ち上がり、武田―平原―神山―木暮で出切って他ラインを圧倒。番手の平原が優勝して武田が2着。この勢いで大暴れが期待できる。関東3人の軸となる武田は「最近、関東の元気がなかった気がする。でも、ここへ来ていい流れが来ている」と自信ありげに語る。「平原君が加わって関東3車で戦えるのは大きいね」と続けた。

 気になる並びは平原―武田―神山に決まった。「今年は大きなケガもあったし、正直、出られるとは思っていなかった」と語る平原。「自分が関東の先頭で」(平原)何が何でも主導権を握る構えだ。

 自力でも十分に勝負になる武田は、平原のスピードに乗って一段上の機動力を発揮する。15回目のGP出場となる神山は「これが最後になるかもしれない。久々にグランプリに出たい、勝ちたい。それをモチベーションにやってきた。武田君の番手で頑張る」と悲願の初Vへ誰よりも強い気持ちで臨む。

 関東勢のグランプリ優勝は99年の太田真一(埼玉)以来ない。「初めて関西で開催されるグランプリで関東の力を見せつけたい」と話した平原に武田、神山もしっかりとうなずいた。

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2014年12月19日のニュース