【有馬記念１週前追い】ワンアンドオンリー楽々先着「この秋一番」

１週間前追い切りを坂路でピークトラム（左）と併せて追い切ったワンアンドオンリー

　有馬記念の１週前追い切りが１８日、美浦、栗東トレセンで行われた。

　ワンアンドオンリー（牡３＝橋口）は坂路でピークトラム（３歳１６００万）を追走してスタート。最初の１Ｆを１５秒４でゆったり入ると徐々にピッチを上げる。残り１Ｆを切って軽く仕掛けると、楽に並びかけ半馬身先着した。時計は４Ｆ５６秒０で目立たないが、凍結した馬場を苦にすることなく、しっかり追えば突き放しそうな勢い。騎乗した赤木助手の感触がいい。

　「馬場が悪かったですけど、良かったです。この秋一番いいと思いますよ」

　橋口師も「（ラスト２Ｆが）１３秒２―１３秒２で最後も鈍っていない」と及第点を与えた。神戸新聞杯（１着）から始動して今回が秋４戦目。疲れを見せるどころか、さらに調子を上げている。

　古馬と初対戦だった前走のジャパンＣは７着。結果こそ出なかったが、指揮官は手応えを得ている。「通用しないとは思わなかった。差してきての７着だからね。これが先行して粘っての７着だったら、有馬記念は使わなかった。結果がみえているからね」とキッパリ。世代のトップホースが新時代の扉を開くか。陣営は逆襲に燃えている。