【阪神JF】ココロノアイ、加速スムーズに 精神面のケア重視

[ 2014年12月9日 05:30 ]

馬場入りするココロノアイ

 ココロノアイが課題を修正して戴冠の態勢を整えた。1週前追い切りはWコースで6F83秒5~1F12秒4。序盤こそ頭を上げて反抗するそぶりも見せたが、加速するにつれてスムーズな走りに変化。直線強めに追われると鋭く伸び、先行したグランプレージョ(5歳500万)と併入した。

 尾関師は「折り合い重視で、なおかつ負荷も掛けてというイメージ。先行馬の時計も道中の折り合いもうまくいって、1週前追い切りとしては言うことない」と満足げに話した。

 前走・アルテミスSで重賞初制覇。ただし内容は粗削りだった。向正面で掛かって一気に3番手まで上昇。それで長い直線を押し切ったのは高い能力のなせる業だが、名手・横山典も「やんちゃな娘に引きずり回された」と苦笑いした。前走後は精神面のケアを重視。師は「この馬の扱い方が見えてきて、うまくリラックスさせる方向でやれている」と手応えをのぞかせた。

 未勝利V時には上がり3F33秒3の剛脚で直線一気を決めたように、抜群の切れ味も秘める。今度はどんな競馬を見せるのか。開業6年目の師は「厩舎はまだまだ頼りないが、馬自身は1番人気でもいい能力がある」と力強く愛馬をアピールした。

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2014年12月9日のニュース