【マイルCS】サインに鋭く反応!レッドアリオン剛脚スイッチON

[ 2014年11月21日 05:30 ]

キラウエア(右)と馬体を並べ豪快なストライドで坂路を駆け上がるレッドアリオン

 「第31回マイルチャンピオンシップ」の出走メンバーが20日、確定した。橋口厩舎からは兄クラレント、弟レッドアリオンの兄弟2頭がスタンバイ。兄は重賞連勝中、弟は木曜追いで上々の動きを見せ、兄弟ともに上昇一途。JRA・G1史上初の兄弟ワンツーを目指す。

【マイルCS】

 橋口厩舎は兄クラレント(父ダンスインザダーク)、弟レッドアリオン(父アグネスタキオン)の2頭出しで一族悲願のG1初制覇を狙う。「兄弟だがタイプは全く違う」と橋口師が語るように、父の血が濃く反映されているせいか似たところはない。弟は気性が激しく馬房でも首を上下に振って落ち着きのない“ヤンチャ”なしぐさ。一方の兄は普段から落ち着き払って、堂々とした雰囲気を醸し出す。レーススタイルも瞬発力が武器の弟と、長くいい脚を使う兄で脚質も違う。

 ただ「成長力」という点では兄弟とも一致している。師は「前2走がともにいい内容だった。兄は体が充実して完成の域に達した。重賞を6勝もしているし能力は高い。弟も2戦続けて上がり32秒台の脚を使っていて、素質はG1級のモノを持っている」と同等の評価を下している。

 この日はレッドアリオンが最終追いを行った。坂路で僚馬キラウエア(7歳オープン)と併せしまい重点に4F54秒2~13秒0。1馬身半追走から鞍上のゴーサインに鋭く反応して、半馬身かわしてフィニッシュ。師は「予定通りの調教で調整は順調。体調面は何も問題ない。あとはゲートをそこそこで出てくれれば」と語った。

 実績では兄クラレントが一枚も二枚も上だが、弟レッドアリオンも兄の背中を追うように堅実な脚を身につけ上昇一途。兄が前々で立ち回りライバル馬を一蹴したところに、弟がゴール前で猛追――。そんなシーンも十分に考えられる。

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2014年11月21日のニュース