後藤22日復帰 4月に頸椎骨折、一時は「もう駄目だと諦めた」

[ 2014年11月21日 05:30 ]

今週から復帰する後藤は調教中に笑顔を見せる

 4月27日の東京競馬で落馬し、頸椎(けいつい)骨折で戦列を離れていた後藤浩輝騎手(40)が、22日の東京競馬で復帰する。

 後藤は12~13年にも同じ頸椎骨折で1年以上の休養を経験しているが「前回とは全く違う。前回は絶対にまた競馬に乗りたいという気持ちだけだったが、今回は心の底から騎手を辞めたいと思ったし、もう駄目だと諦めた自分もいた。ただ“うれしい”のひと言では片付けられない」と複雑な心境を明かした。

 引退まで考えた後藤を奮い立たせたのはリハビリの開始。「JRAの補償があっての療養。ファンはジョッキーに戻るためのリハビリだと思う。だからプライドを持ってしっかりやろうと決めた。それで自信を取り戻せなかったら仕方ないと…」。ペットボトルすら満足に持てない状態から、過酷なリハビリに耐え、先月から調教騎乗できるまでに回復した。「あと1回だけでも乗りたい。そこに集中してきた7カ月。復帰戦だけど、これが最後くらいの気持ち」と語る。

 自ら「いい府中の日(11月22日)」と称した復帰初日から3日間で計19鞍に騎乗する。「僕自身、不安もある中で、依頼してくれたことに応えたい。“命を懸けてまで戻りたい”、そう思わせるものが何なのか確かめたい。ファンにそういう競馬の素晴らしさを少しでも伝えたいし、いいジョッキーだと思ってもらえる騎乗をしたい」。決意を語る表情に悲愴(ひそう)感はない。「想像を超えた未知の世界」に新たな一歩を踏み出す。

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