【マイルCS】ロゴタイプ“馬体完成” 特殊ハミで課題のモタれ解消 

[ 2014年11月20日 05:30 ]

精神面での成長も見せたロゴタイプ

 ロゴタイプがすさまじい脚色で坂路を駆け上がってくる。口元には金属製のリングが着いた特殊ハミ。わずかに仕掛けただけで真一文字にストライドを伸ばした。ラスト1F12秒1の瞬発力だ。「気の入ったフットワークだった。首の使い方もいい。走りやすい馬場だったにせよ、楽に12秒1を出すのだから申し分ない」と満足そうに口火を切った田中剛師。「左に張る面があるのでハミをノーマル形からリングビットに替えてみた。若い馬にこのハミを使うと、推進力を止めてしまう恐れもあるが、馬体が完成した今なら大丈夫」と続けた。

 リングビットとはアゴの下にリングが装着された矯正用ハミ。口角と下アゴの2カ所で制御するため左右にモタれる馬に効果的だ。「これでフラつく面も解消されるはず。課題だった膝の緩さもなくなった」。坂路追いの前には、師自ら手綱を取ってダートコースでダクからキャンター。「以前は馬場入りするといきなりキャンターに入っていたのに、きちんとダクを踏めた。走りにメリハリもついてきた」と精神面の成長も強調する。「(2戦2勝の)マイル戦は歓迎。ロゴタイプの存在を示したい」と皐月賞馬復活の手応えをつかんでいた。

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2014年11月20日のニュース