【エ女王杯】上位独占あるぞ!重賞8勝の角居厩舎、強力3頭出し

[ 2014年11月12日 05:30 ]

今年重賞2勝と急成長のディアデラマドレ

 G1再開となる今週は最強牝馬決定戦「第39回エリザベス女王杯」。14年JRA重賞8勝(G2・2勝、G3・6勝)と首位を走る角居厩舎が、今年重賞2勝と急成長したディアデラマドレ、昨年女王杯2着の実績馬ラキシスの4歳2頭に加え、8月クイーンSで重賞初制覇を飾った5歳キャトルフィーユの強力布陣。上位独占も決して夢ではない。

【エ女王杯】

 11日の栗東坂路。G1用特殊ゼッケンを着用した“角居軍団”が続々と駆け上がる姿は壮観だった。開門直後にラキシス(4F61秒4)、ディアデラマドレ(同63秒0)。第2陣でキャトルフィーユ(同64秒6)。デニムアンドルビーがジャパンCに回っても、目移りする華やかさ。4頭出しで挑んだ昨年の女王杯と比べても、各馬の充実度は上だ。

 「成長」ならマドレ。準オープンの身で挑んだ3歳時の昨年(9着)は目立たない存在だったが、今年は重賞2勝と開花。前走・府中牝馬Sは3F33秒2の剛脚で直線一気。辻野助手は「気性の成長が大きい。カリカリした面がなくなり、安定して力が出せるようになった」と目を細めた。

 スタンド前発走で燃えないか?折り合いはつくか?不安が先行した昨年の姿は昔話。「昨年は成長途上でも最後は脚を見せた。ジョッキー(藤岡康)も手の内に入れているし、スタンド前発走の経験も積んだので」と同助手。なるほど、6月マーメイドS(1着)は観衆の前の発走も無事クリア。これなら、距離克服もOKだ。

 「実績」は同じ4歳ラキシス。今年は重賞Vはないが、男馬相手の中日新聞杯2着、オールカマー2着と快走した。「男馬相手にあの内容。自信にもなった。その後、間隔があったのも良かった」と同助手は中6週の余裕のローテーションで上積みも保証した。準オープンの身で挑んだ昨年2着は記憶に新しい。「勝ちにいっての結果で価値もある。精神的にも大人になった」と雪辱Vを誓う。

 「堅実」では1歳上の5歳キャトルフィーユも負けていない。今年、重賞5戦は全て掲示板入り。2走前のクイーンSで重賞初Vも飾った。「府中牝馬S(4着)はスタートが良すぎ、一瞬物見をして、下げざるを得なかった。本来の前々から粘り込む形なら」と力負けとは見ていない。

 で、3頭のうちで一番力が入るのは?「う~ん。どれでしょう。みんな体調がいいのは確か。それにみんな舞台設定も合う」と辻野助手は“3本の矢”に熱い期待を寄せる。4頭出しの昨年も、ラキシスがVにあと一歩まで迫った。強力角居軍団は、今年も目が離せない。

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