【みやこＳ】インカンテーション　相棒・大野と重賞でも力示す

みやこＳで３連勝を狙うインカンテーション

　ターフライター・平松さとし氏がレースのキーマンに迫る「Ｔｈｅ　Ｋｅｙｍａｎ」は、みやこＳでインカンテーションに騎乗する大野騎手を直撃した。

　――インカンテーションの前走（ラジオ日本賞１着）、レース前の雰囲気はいかがでしたか？

　大野騎手　レース前の雰囲気はいつも悪くない馬です。前走も変わらず良かったですよ。

　――スタートはいつも通り上手に出ました。

　はい。ポンと出てくれて良い位置につけることができました。

　――好スタートを切ってもガツンと行くわけではないのが強み。

　そうですね。だから楽に先行できます。

　――ただし前走に限っては少し行きたがった？

　道中のペースが遅くて折り合いをつけるのに少し苦労しました。それでも何とか我慢してくれたので、勝ち負けに持ち込めるとは思いました。

　――直線ではスターバリオンに迫られましたが？

　上がり勝負になってこちらも３５秒台で上がれていたし、かわされることはないと思いました。

　――最後はクビ差しのぎました。

　はい。１番人気を背負って自分から動く形。着差以上に強い競馬はできたと思います。

　――ここのところの２連勝もそうですが左回り、特に新潟に良績があります。

　乗っている感じでは別に左右の回りで差は感じません。３走前のエルムＳの内容も悪くなかったし、昨年のこのレースでも良い勝負をしていますから。

　――その昨年はよく伸びてきたものの、ハナだけ届かず２着。

　勢いに勝っていたので一瞬、勝てるかと思ったのですが粘られてしまいました。

　――それでもローマンレジェンドなどに先着しました。

　はい。実績のある馬に勝てているのだから、能力が高いのは間違いありません。

　――中間はノータッチですよね。

　はい。厩舎の皆さんにお任せしています。「このところたくましくなってきた」というコメントを聞いたので楽しみにしています。

　――５００万時代から騎乗していますが、実際に成長とかは感じられますか？

　特に大きく変わった感じは受けません。ただそれは成長がないということではなく、下級条件の頃から上でも勝ち負けできる手応えがあったからです。

　――あと注文をつけるなら？

　見渡したところ競馬をしやすそうなメンバー構成なので特に注文はありません。良い競馬ができるように頑張ります。