【秋華賞】マーブルカテドラル 5F70秒3もきっちり仕上げ

[ 2014年10月16日 05:30 ]

追い切り後も元気いっぱいのマーブルカテドラルと田辺

 マーブルカテドラルはWコースで5F70秒3~1F13秒5。単走馬なりで派手さはないが、それは田辺も承知の上だ。先週までにきっちり仕上げられ、輸送を控えた最終追いが馬の気分優先は予定通り。「カッカしなくなったこともあって見栄えはしないかもしれないけど」と前置きした上で春との違いを説明した。

 「歩幅が大きくなって走り方が変わった」。確かに小柄な牝馬の走りにダイナミックさが増していた。一般的には歩幅が大きくなると器用さが減少する半面、スピードの持続力が増す。田辺自身が「それがいいのかどうかは分からない」と言うように、コースや展開によってプラスにもマイナスにもなるが、春は善戦どまりだった馬にとって“可能性”のある変化は歓迎できるだろう。

 前走・クイーンSは9着に敗れたが、スタートで遅れた上に直線で前が壁になるロスもあった。それだけに田辺は「力負けではない。夏に古馬とやった馬は少ないし、その経験が生きれば」と前を向く。

 昨秋のアルテミスSを制して以降は勝ち星から遠ざかっているとはいえ、桜花賞7着、オークス6着と大崩れはしていない。出走馬で唯一、鞍上がデビューから手綱を取り続ける強みもある。上原師も「春先に比べて落ち着きが出ているので距離は大丈夫だと思う。ジョッキーがずっと乗っているし、流れを読んで間げきを突く競馬ができれば面白いのでは」と人馬の呼吸に期待を寄せる。「立ち回りひとつかな。気楽に乗ってきます」と締めた鞍上。こういう時の田辺は怖い。

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2014年10月16日のニュース