【凱旋門賞】須貝師 最強2頭出しも無念「また挑戦したい」

[ 2014年10月6日 05:30 ]

凱旋門賞で惨敗したゴールドシップ(右)とジャスタウェイ(共同)

 須貝厩舎の5歳馬2頭はジャスタウェイ8着、ゴールドシップ14着に敗れた。須貝師は「世界は甘くないね。人も馬も無事だったのは良かった。応援していただいたのに結果を出せず申し訳ない。挑戦しないと勝てないのだから、また挑戦したいと思っています」と前を向いた。

 ジャスタウェイは後方4番手からレースを進めた。直線では外に出せず、終始内でもまれ通し。この展開では、今年3月のドバイデューティフリー(UAE)で発揮した剛脚は見せられなかった。福永は「思ったよりも位置取りが後ろになってしまった」と悔やんだ。

 海外ばかりか、日本のメディアからも批判の声が上がった休み明けでの参戦。過去のG13勝は10F以下で、2400メートルの距離不安もささやかれていた。敗因はこのあたりか。条件を考えれば、凱旋門賞より適したレースは世界中にあった。実際、英国のロイヤルアスコット開催をはじめ、米国や豪州のビッグレースから招待はあった。それでも師は凱旋門賞にこだわった。

 「やっぱり初めてと2番目は違う。凱旋門賞を勝つことは日本競馬の悲願。世界一になった馬を預かるものとして凱旋門賞を目指す責任があると思いました」。3月のドバイデューティフリーを勝ったことで、4月に発表された国際レーティング(馬の格付け、ワールドランクのようなもの)で世界トップの評価を受け、以後ここまで、その座をキープしてきた。しかしこの敗戦でその座を明け渡すことになりそうだ。

 ゴールドシップは欧州の芝への高い適性を見込まれていたが、自慢のスタミナを披露することなく14着に大敗した。スタートで置かれ気味になると、横山典は大胆にも最後方からのレースを選択。直線はハープスターのさらに外へ出し大外を回したが、直線半ばで差し脚は鈍った。横山典は「陣営はよく仕上げてくれた。結果は仕方ない。走り方は日本のレースと変わらなかったし、力は出してくれた。やれることはやった」と話した。

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2014年10月6日のニュース