【神戸新聞杯】これがダービー馬!ワンアンド、叩き合い制し菊へ加速

[ 2014年9月29日 05:30 ]

サウンズオブアース(中)、トーホウジャッカル(右)との叩き合いを制したワンアンドオンリー

 菊花賞トライアル「第62回神戸新聞杯」が28日、阪神競馬場で行われた。1番人気のダービー馬ワンアンドオンリーがゴール前の激しい叩き合いを制して優勝、菊花賞での2冠獲りへ向け好発進を決めた。2着サウンズオブアース、3着トーホウジャッカルまでに菊花賞の優先出走権が与えられた。

【レース結果】

 どれだけ迫られても絶対に抜かさせない。ダービー馬ワンアンドオンリーにはそんな勝負強さが備わっていた。馬体を併せた追い比べで闘志に火が付くとグイッとひと伸び。外から迫るサウンズオブアースを頭差で退け、勝利を手繰り寄せた。横山典がパートナーを称える。

 「並んでから最後、抜かせなかったのは大したもの。きょうは(次に向けて)試すことは何もなかった。無事に回ってくれば結果は出ると思っていた」

 道中は後方から3、4頭目の位置取り。じっくり脚をためた。「ダービーがビックリするくらい(ゲートを)出ただけで、これがこの馬のいつもの競馬」。折り合いは全く問題なし。3コーナーを過ぎて鞍上がゴーサインを送ると一気にポジションを上げて直線へ。先行グループとの差があっという間に縮まった。

 「ローカル並みに早い所から動いて、長く脚を使った。きょうは終わってからヘロヘロになっていたけど、もともと使って良くなるタイプ。この後調子が上がってくると思うよ」

 休み明けで貫禄を示したダービー馬も装鞍所ではイレ込みがきつく、いつもと雰囲気が違ったという。橋口師は「蹴り上げて落鉄するし、大変だった。緊張感もあったんだと思う」と舞台裏の様子を明かす。それでもパドックに入る頃には落ち着きを取り戻し、堂々とした振る舞いでイレ込むそぶりすら見せなかった。

 装鞍所では冷や汗をかいた橋口師もレースについては「ダービー馬の意地を見せた。それに尽きる」と評価。「普通は負けパターン。命が縮まった」と苦笑いしつつ、まずは好スタートを切って安堵(ど)の表情を浮かべた。次走は2冠制覇が懸かる菊花賞(10月26日、京都)へ。苦しみながらもものにした、このトライアルをステップに本番へ加速していく。

 ◆ワンアンドオンリー 父ハーツクライ 母ヴァーチュ(母の父タイキシャトル)牡3歳 栗東・橋口厩舎所属 馬主・前田幸治氏 生産者・北海道新冠町ノースヒルズ 戦績10戦4勝 総獲得賞金3億6648万1000円。

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