【ローズS】レッドリヴェール 担当厩務員“代打”でも問題なし

[ 2014年9月16日 05:30 ]

ハープスター不在のレースで負けられない昨年の2歳女王レッドリヴェール

 阪神では秋華賞TRの「第32回ローズS」が行われるが、こちらも巻き返しへ昨年の2歳女王レッドリヴェールが抜かりない仕上げ。前哨戦を制していざ本番へ、万全の態勢が整いつつある。

【ローズS】

 8月13日、2カ月半ぶりに栗東に帰ってきたレッドリヴェールは、もしかすると戸惑ったかもしれない。なぜなら、馬が最も信頼を寄せる存在の担当者が変わっていたからだ。デビュー以来のパートナーである今浪厩務員がもう1頭の担当馬ゴールドシップのフランス遠征に帯同するための措置。帰国までの“代打”に指名された遠藤助手は、その重責を感じながらリヴェールに向き合っている。

 「今浪さんがいない間、誰がリヴェールを担当するのかなと思っていたら、先生に任せるわ、と言われて…。マジか!と思いましたよ。こんな大役を任されるとは思っていませんでしたから」

 繊細なこの馬がすんなりと対応できるのか不安もあったが、それは杞憂(きゆう)に終わった。帰厩時に436キロあった馬体重は1週間で10キロ減ったが、これは想定の範囲内。夏を越えての成長を感じさせたのはここからだ。ひと追いごとに体重を減らしていた春に対し、今回は424キロから426キロをキープ。当初のプラン通り、先週までに坂路で4本の時計をマークできている。「帰厩当初はカイ食いが落ちることもあって、食い気を戻すために新しいカイバに何回も交換したり、甘めの餌をあげたりしました。でも、今はもう心配ありません。お尻も帰ってきた時より、ひと回り大きくなったような気がします」。

 最大のライバル・ハープスターがいない今回、前哨戦といえども恥ずかしい競馬はできない。陣営もリヴェールの置かれた立場は十分に理解している。

 「しっかり乗り込んでの参戦だし、力を出せる態勢です。ダメージを残さないように、いい結果を残せたら最高ですね」

 “勝つこと”と“疲れを残さないこと”。相対する2つの課題だが、たくましさを増した今ならあっさり克服してしまいそうだ。

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2014年9月16日のニュース