日本勢に“追い風”前年覇者トレヴ 凱旋門賞前哨戦で4着…

[ 2014年9月15日 05:30 ]

ヴェルメイユ賞で4着に敗れたトレヴ(1)

 凱旋門賞(10月5日、仏ロンシャン)の前哨戦3レースが14日(日本時間同日夜)、ロンシャン競馬場で行われた。牝馬限定G1ヴェルメイユ賞では同レース連覇を狙った昨年の凱旋門賞馬トレヴ(牝4)が4着に敗れた。トレヴは今年3戦未勝利。凱旋門賞連覇に黄信号がともった。また、12、13年にオルフェーヴルが連覇した古馬G2フォワ賞はルーラーオブザワールド(牡4)、昨年キズナが制した3歳G2ニエル賞はエクト(牡3)が勝った。

 凱旋門賞と同じ競馬場、距離で行われる前哨戦。最大の注目は昨年同様にヴェルメイユ賞に出走してきたトレヴの走りだった。今年は4月のガネー賞で2着、6月のプリンスオブウェールズSで3着と未勝利。鞍上が近2走のデットーリから凱旋門賞V時のジャルネに戻り、復活を期して臨んだ。

 レースは9頭立ての最後方から。直線で大外から脚を伸ばしたものの、届かなかった。スローペースも災いしたとはいえ、勝ったバルティックバロネスはもちろん、追い比べの形になった3着ドルニヤにも遅れを取った。2着オルフェーヴルに5馬身差をつけて凱旋門賞を制した昨年の強さは影を潜めた印象。レース前には4・5倍だったブックメーカー、ウィリアムヒル社の凱旋門賞Vオッズもこの結果を受けて8倍に変更された。有力馬の離脱、敗北などで混とんとしてきた今年の凱旋門賞。ジャスタウェイ、ゴールドシップ、ハープスターの強力布陣で挑む日本勢のチャンスはますます広がってきたようだ。

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2014年9月15日のニュース