川島正行師が死去、66歳 フリオーソなど名馬次々輩出

[ 2014年9月8日 05:30 ]

NARグランプリ2010表彰式で、フリオーソが年度代表馬に選ばれトロフィーを手に喜ぶ川島正行調教師。右は戸崎、左は息子の川島正太郎

 04、05年東京大賞典を連覇したアジュディミツオー、08、10年帝王賞を制したフリオーソなど地方を代表する名馬を輩出した船橋所属の川島正行(かわしま・まさゆき)調教師が7日午後0時30分、呼吸不全のため千葉県習志野市内の病院で死去した。66歳だった。通夜は12日午後6時、告別式は13日午前10時から、いずれも船橋市馬込町1102の1、馬込斎場=(電)047(438)1151=で。喪主は妻るみさん。

 1947年千葉県生まれ。64年に騎手デビューし、地方通算6668戦786勝。76年船橋リーディングを獲得。87年調教師免許を取得し、欧米で研修後、90年開業。周囲から「ブルドーザー」と呼ばれるほどのバイタリティーで手腕を発揮、名馬を次々と輩出した。

 97年サプライズパワーでの初制覇から11年の牝馬クラーベセクレタまで東京ダービーは史上最多タイの5勝。他にもネームヴァリュー、アジュディミツオー、シーチャリオット、フリオーソなどで地方最高峰の南関東競馬を席巻した。地方通算4839戦1276勝(7日終了現在)。重賞139勝で、うちG1は地方最多13勝。生え抜き馬のみならず中央からの移籍馬も活躍させ“川島再生工場”の異名も取った。

 その厩舎管理術は独創的。「馬を預かるのは客商売。心を込めなければお客は付かない」と説き、常に厩舎はちり一つなくピカピカ。馬房の周りは花で飾られていた。ファンサービスにも熱心で船橋競馬場内にレストランバーをオープンさせ、各種イベントも開催した。

 ホースマンも育てた。努力を怠らず、全力を尽くすことを信条とする川島イズムを叩き込まれた内田博幸(44)、戸崎圭太(34)が、同厩舎の主戦からJRAのトップ騎手へと飛翔。近年は息子・正太郎(23)が大舞台でも落ち着き払った騎乗を見せている。一番弟子の佐藤裕太元騎手(39)は今年6月、調教師になった。

 地方のJRA賞に当たるNARグランプリは個人として14度も受賞。今年2月の式典で「病気を患っていることを考えれば、自分でもよくやった方じゃないかなと思う」と語り、満場の拍手を浴びた。

 ▼北島三郎(馬主として川島厩舎に所有馬を預託)ジョッキー時代から兄弟のように付き合いがある川島師の訃報を聞き、寂しさでいっぱいです。大切な友が一人、旅立ってしまい残念でなりません。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 ▼戸崎圭太騎手(南関東時代の主戦騎手)もしかすると病院を出られないかもしれないと聞き、先週、慌てて会いに行った。その時には(自分のことを)分かってくれましたが…。あす(8日)も会いに行くつもりでした。すみません…。ちょっとコメントできません。

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