【新潟記念】1番人気マーティンボロ快勝!サマー2000逆転V

[ 2014年9月8日 05:30 ]

大接戦のレースを制した(13)マーティンボロ(右)

 サマー2000シリーズ最終戦「第50回新潟記念」が7日、新潟競馬場で行われ、マーティンボロが1番人気に応えて快勝。中日新聞杯に続く重賞2勝目を挙げるとともに同シリーズ逆転優勝を飾った。クランモンタナが2着、ラストインパクトが3着に入り、ディープインパクト産駒の1~3着独占となった。

【レース結果】

 「遅れてきた英雄」のニックネームにふさわしいストライドだ。中団を進んだマーティンボロの黒光りした青鹿毛が、ごった返した馬群を割ってすさまじい脚で抜け出してくる。ゴール前で外から急追する同じディープインパクト産駒のクランモンタナをしぶとく首差しのいだ。サマー2000シリーズ7位タイからの大逆転優勝。同シリーズ4戦目終了時点で14ポイントで首位だったメイショウナルトが、10着に敗れて1ポイントしか加算できなかったため、10ポイントを加えたマーティンボロが15ポイントで並び、上位着順の差でチャンピオンに輝いた。

 「ラストの脚は凄く力強かった。前走の小倉記念(2着)もVTRで見たが、さらに良くなっていた。秋には大きいレースを狙える」と初コンビのローウィラーが興奮気味に語る。その傍らでは同馬に帯同した安田助手が「この馬は8月の遅生まれなんです。体質も弱くて時間がかかったが、ようやく本格化してくれた」と震える声で語った。

 北海道安平町のノーザンファームで産声を上げたのは、日本の出産シーズン(2~5月)から外れた09年8月20日。オーストラリアへ輸出するため、同国の出産期(9~12月)に合わせて8月に生産した。だが、馬インフルエンザの流行に端を発した検疫問題で渡航ができず、栗東・友道厩舎からデビューすることになった。同じ遅生まれでも南半球産馬のような減量特典(3歳まで2キロ減)が日本産馬には与えられない。苦戦が続いた。3歳3月にデビューしてから初勝利まで6戦、オープン入りしたのは17戦目の今年2月だった。

 「サマーシリーズは逆転を狙っていた。重賞初挑戦の中日新聞杯を勝ったように素晴らしい素質を持っている馬だから」と安田助手。「先週、死んでしまったうちの厩舎の期待馬が後押ししてくれたのかもしれない」。こう続けると、止めどなく涙がこぼれてきた。同厩舎のアドマイヤディープ(牡4)がゴール前で左第1指関節脱臼を発症したのは8月31日の新潟9R。安楽死となった。

 「禍福はあざなえる縄のごとし」という。札幌競馬場でV走を観戦した友道師は「よく頑張ってくれた。オーナーと相談して秋の天皇賞(11月2日、東京)も視野に入れたい」と喜びを語った。遅れてきた英雄。サマー2000シリーズ優勝は競走馬生活の大逆転劇でもあった。

 ◆マーティンボロ 父ディープインパクト 母ハルーワソング(母の父ヌレイエフ)牡5歳 栗東・友道厩舎所属 馬主・吉田和美氏 生産者・北海道勇払郡安平町ノーザンファーム 戦績20戦7勝 総獲得賞金1億6137万4000円。

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