【レパードS】ノースショアビーチ 新潟の“砂浜”で重賞初V決める

[ 2014年8月7日 05:30 ]

坂路で追い切るノースショアビーチ。迫力のフットワークを見せた

 新潟の3歳ダート重賞「第6回レパードS」の最終追いが6日、美浦、栗東、新潟で行われた。美浦では交流G1ジャパンダートダービー4着のノースショアビーチが馬なりで迫力満点の動き。高レベルで好調キープ。ジャパンダートダービー組が強いレース傾向からも、重賞初Vの期待が高まる。

【レパードS】

 ノースショアビーチが猛暑にも負けず、朝一番の坂路を駆け抜けた。午前5時の開門直後、田中剛師を背に馬場入り。4F53秒7~1F13秒0。手綱を抑えたままで、グイグイと駆け上がってきた。迫力満点のフットワーク。時計を要する今の坂路状態を考えれば、数字も文句なしだ。

 精かんに日焼けした田中剛師は「この動きなら大丈夫。しまい気合をつけようとも思ったが、その必要もなかった。馬なりで上がってきたからね。いい雰囲気だった」と柔和な表情。続けて「決して暑さに強いタイプではないけど、これぐらいの気温なら…。週末の新潟まで、こんな感じのようだから」とニッコリ。調教スタンドの温度計は27度を示していたが、朝一番に限れば風が心地良い。これも酷暑で体力を消耗しないように…との陣営の細やかな配慮。天気予報とにらめっこの指揮官の見立て通り、新潟の週末は予想最高気温30~32度。暑さもひと段落なら、きっちり体調は維持できる。

 一歩一歩階段を上がるように今春は力を付けた。5月の青竜Sは見事な逃げ切りでオープンV。続く交流G1・ジャパンダートダービー(4着)はハナを譲ったが、3コーナー手前で機敏に先頭を奪い、しぶとい粘り。勝ち馬カゼノコから0秒1差で踏ん張った。師は「村田くんも向正面で包まれないように、小細工して動いてくれた。それができるジョッキー。前走を見てもハナにはこだわらない。距離短縮は歓迎。右回りもこなすけど、左回り(2戦2勝)は合う。レース数は使っているけど、しっかり調整しているから」と胸を張った。ハワイ・オアフ島のノースショアは“常夏”で世界中のサーファーが押し寄せるサーフィンのメッカ。G1好走の金看板を引っ提げ、ベストの左回り。冬場からフル稼働してきたノースショアには、最高の重賞初V舞台だ。

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2014年8月7日のニュース