新装札幌競馬 2年ぶり開催を前に「傾向と対策」チェック

[ 2014年7月23日 05:30 ]

新装された札幌競馬場のスタンド。2年ぶりの開催を待つ

 データを制す者は夏競馬を制す。札幌競馬場が今週26日にグランドオープン。スタンドを全面リニューアルして2年ぶりの開催となる。9月7日まで7週間にわたる北の都の熱戦に打ち勝つため、札幌競馬過去3年(10~12年)分のデータを騎手、調教師、種牡馬、レース別に分析。今年の傾向と対策をお届けする。

 ≪騎手≫札幌競馬で猛威を振るってきたのが横山典、藤田の東西両ベテラン。1着数トップ(42勝)の横山典が勝率・200、連対率・310の安定した成績なら、1着数2位(40勝)の藤田も複勝率・450のハイアベレージを残してきた。横山典は今週、福島で騎乗するが、藤田は開幕週から札幌に参戦。エルムSのエーシンモアオバーなど有力馬に騎乗予定だけに当然、目が離せない。

 ・342の驚異的な連対率を誇るのが福永。騎乗回数が38回と少なかったため、1着数7回にとどまったが、3回に1回は2着以内に入ったこのアベレージは“馬連党”にとって頼もしい限り。こちらもエルムSのブライトラインなど開幕週から有力馬がそろっている。

 津村の単勝回収率(195%)、大野の複勝回収率236%)も出色。穴党は東のヤングコンビにも注目しておきたい。

 ≪厩舎≫2位(11勝)の橋田厩舎が台風の目になりそうだ。連対率・488、複勝率・558と、出走馬が2頭に1頭の割合で馬券に絡んだ。4位(11勝)の藤沢和厩舎はネームバリューだけで売れるだけに単勝回収率66%と馬券的な妙味がないが、今年、既に全国リーディング首位(32勝=22日現在)に立つなど飛ぶ鳥を落とす勢いだ。単勝回収率では346%の尾関厩舎、337%の高市厩舎が際立っている。

 ≪種牡馬≫ディープインパクト産駒が他場同様、芝で圧倒的な強さを示している。全ての項目で安定した数字を残した。ダートではゴールドアリュール産駒。1着数こそシンボリクリスエス産駒にトップを譲ったが、連対率(・273)、複勝率(・386)とも際立っている。穴党には単勝回収率195%のフジキセキ産駒がお薦めだ。

 ≪距離・条件≫芝2000メートルが穴の宝庫。3連単の平均配当は18万5067円、49レース中42レースが万馬券になった。条件別では3歳未勝利戦が荒れやすい。133レース中31レースで3連単10万円超え。同平均配当も14万2816円と最も高い。

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2014年7月23日のニュース