【函館2歳S】マイネルエスパス 軍団総帥・岡田氏満足仕上げ

[ 2014年7月17日 05:30 ]

2馬身追走から、折り合いをつけ1馬身先着でフィニッシュしたマイネルエスパス

 JRA2歳重賞第1弾「第46回函館2歳S」は、マイネルエスパスが“マイネル軍団”の総帥・岡田繁幸氏が視察する中、力強く先着した。

【函館2歳S】

 JRA2歳重賞一番乗りは譲れない。「マイネル軍団」の総帥・岡田繁幸氏が見守る中、マイネルエスパスがA級の機動力を見せつけた。Wコースの5F地点ではハーベストソング(2歳未勝利)を2馬身後ろから追走。ムキにはならず、丁寧に折り合いをつけ、4コーナーで外へ。最後は気合をつけ、1F12秒5でグイッと加速。力強く1馬身先着でフィニッシュだ。

 騎乗した松岡は、はちきれんばかりの笑顔だ。「結構、しっかりやりました。動きもいいし、さばきもいい。不安なところは何もない。勝った後、変わらずに来ているのが何よりいい」。

 鞍上の好感触に、岡田氏も「思った通り」と笑顔で応じた。そして、公開調教で稼働中のターフビジョンの調教VTRを見ながら、報道陣に丁寧に解説。「マイネルラヴというより、母の父ネオユニヴァースが色濃く出た走り。首を使って上手に走るんですね。短距離馬の走りじゃない。それに前肢を使って走るので、スーッと好位を取れるんです」と特長を並べた。

 新馬戦はスピードの違いを見せつけ、1分9秒5の今夏函館の2歳戦No・1時計で逃げ切りV。この日も含め、馬の後ろで折り合う稽古を重ねてきた。「走るのは分かっているので…。好位で運んでも対応できるように、調教してきた。長く脚が使えるし、ねじ伏せるような競馬を」と松岡はVイメージを固めている。

 2歳重賞といえば、しっかり鍛え上げる「マイネル軍団」の得意分野。函館2歳Sも96年マイネルマックス、00年マイネルジャパンと2頭が制している。敵情視察にも余念がない岡田氏は「やっぱり、トウショウピストは素晴らしい馬。ただうちのもスピードはあるし、あの馬より前に行ける。3~4番手は取れるから、あとは差されるかどうか?前に行けるアドバンテージはあると思う」と、3度目の“函館2歳チャンプ”の座を視界に入れていた。

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