【ラジオNIKKEI賞】クラリティシチー 重賞初Vへデータが後押し

[ 2014年7月1日 05:30 ]

重賞初制覇の期待が懸かるクラリティシチー

 さあ、夏の福島開幕!!開幕週を飾る3歳重賞「第63回ラジオNIKKEI賞」は06年に別定戦からハンデ戦に変更され、波乱度が一気にアップした。今年も傑出馬不在で混戦。過去8年のデータから浮かび上がったのが、東京500万下を快勝したクラリティシチーだ。(1)重賞健闘の実績に加え、(2)前走Vの勢い、(3)トップハンデにならなかったのも好材料!?悲願の重賞初Vの期待が高まっている。

【ラジオNIKKEI賞】

 かつて“残念ダービー”と呼ばれた名物重賞も様変わり。ダービー組は今年もゼロ。ハンデ戦になった06年以降、波乱度は増した。05年コンラッドを最後に1番人気の優勝なし。8番人気ケイアイチョウサンが勝った昨年は3連単91万円台のビッグ配当。波乱重賞で名高い七夕賞!?並みの荒れ方だ。この難解重賞を制すには?過去8年の分析で、V候補は浮かび上がる。

 (1)重賞で善戦 まずは重賞で“ほどほど”の好走だ。重賞勝ち馬(今年は該当馬なし)はハンデが重くなり、好走至難(08年8着サブジェクトなど)になる。理想は重賞2~5着の掲示板級の善戦。過去8年の連対馬16頭中、9頭が該当。昨年8番人気でVのケイアイチョウサンは京成杯3着の実績があった。

 (2)直前Vの勢い 「夏場はまず調子」。連対馬16頭中、半数の8頭が前走で1着か2着。500万下特別1着(マカオJCT)から優勝した07年ロックドゥカンブなど、500万勝ち直後の優勝馬が3頭いる。大敗からの巻き返し例はあるが、勢いは大切。

 以上(1)(2)の2条件に当てはまるのが、東京の前走500万下で見事な逃げ切り勝ちを演じたクラリティシチーだ。ハイレベルだった東京スポーツ杯2歳S(1着イスラボニータ)と、スプリングSで「重賞3着」の善戦。皐月賞8着後、潔くG1は諦め、自己条件から出直した。実績の違いを見せる完勝劇だった。

 「いい勝ち方だった。強い相手とやってきたので、重賞でも勝負になるはず。スタート不安も解消され、前に行けるようになったので、小回りの福島にも対応できる。中間の状態もいいので楽しみ」。上原師は重賞初Vを視界に入れる。

 (3)不吉なトップハンデは避けられた!! トップハンデは過去12頭中、08年ノットアローン(2着)以外は馬券対象になっていない。トップハンデを逃れたクラリティ(55キロ)は、Vの視界が開けた。

 当日、過去8年で優勝なしの1番人気にならなければ、クラリティの重賞初Vは確実。理想は2~3番人気!?ガッチリ的中して「さくらんぼ代」をゲットだ。

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2014年7月1日のニュース