武田、村上兄弟GP出場可能に 「SS11」18選手の処分軽減

[ 2014年6月24日 05:30 ]

今年2月、選手会脱会騒動に関して謝罪会見を行った左から新田祐、長塚、伏見、村上義、武田、平原。この後に厳しい処分が下されたが…

 日本競輪選手会は23日、東京都内で綱紀審議委員会と理事会・支部長会合同会議を開き、同選手会を脱会して一般財団法人「SS11(イレブン)」への移籍を企図したとして出場自粛勧告を受け、5月1日から欠場中の23選手のうち、武田豊樹(茨城)、村上義弘(京都)ら18選手の処分を大幅に軽減、自粛期間を一律3カ月(5月1日~7月いっぱい)とすると発表した。8月から実戦復帰が可能となる。長塚智広(茨城)ら5人は軽減されなかった。

 決定までに時間をかけたはずの処分が、あっさりと軽減された印象は否めない。来春まで、その走りを見ることができなかったはずの村上義、武田が8月にはバンクに戻れることになった。

 3月の日本選手権競輪を優勝した村上義は「グランプリ2014」(12月30日=岸和田)への出場が可能に。2月の全日本選抜競輪を優勝した村上博幸も8月復帰なら規定の出走回数(1~11月に40出走)を満たし、グランプリ出場がかなう。賞金ランキングの上位に位置する武田、新田祐大、平原康多もグランプリ争いに再び、加わることになる。

 処分軽減の大きな理由は、スター不在による売り上げ低迷とファンの声。自粛欠場選手不在の中で開催された初のG1「高松宮記念杯」(6月12~15日)は前年売り上げ比89・7%の92億円台に落ち込んだ。4月下旬のG2「共同通信社杯」の98億円台と比較してもスター不在の代償は大きかった。全国競輪施行者協議会からは自粛期間短縮の要望書が選手会宛てに提出された。ファンからも不満の声が出ていた。

 日本競輪選手会の佐久間重光理事長は「選手会内部の問題で競輪業界に迷惑を掛けられない。軽減されなかった5人の中には、当初受けた制裁を全うするという選手もいた」と話した。

 8月から18選手は早速復帰するとみられるが、9月のG1「オールスター競輪」のファン投票は、24日が締め切り。影響は多少なりとも残る。さらに、「自粛1年間」と「6カ月」の選手が一律3カ月に軽減という点もどうか。まだまだ多くの問題点は残った。

 ▼村上義弘 復帰した際には、走りで信頼を取り戻し、温かい言葉を掛け続けてくれたファンの皆様に恩返しできるよう頑張りたい。(岸和田開催の)グランプリもチャンスを与えてもらったら頑張ります。

 ▼武田豊樹 ファンや関係者にご迷惑をお掛けしました。(自粛処分を)軽減していただいて感謝します。復帰後はファンのために走る気持ちを強く持って信頼を取り戻したい。また一から体をつくります。

 ▼石黒克巳JKA会長 競輪発展のため、今回、日本競輪選手会が決定した軽減措置を喜ばしく思います。

 ▼佐久間重光・一般社団法人・日本競輪選手会理事長 反省のもとに、18選手は自粛が明けた際には寄付をしたいと申し出てきていた。罰金とか制裁金ではない。ファンや施行者、競輪業界のためにも処分軽減を決定した。

 ▼スポニチ本紙評論家・吉岡稔真氏 ここにきて軽減するなら、もっと周りの意見を聞きながら処分の内容を決めてほしかった。選手会の対応もまずかったと思う。

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