【日本ダービー】イスラボニータ 半馬身遅れも栗田博師「大丈夫」

[ 2014年5月29日 05:30 ]

併せ馬で蛯名を背に追い切られたイスラボニータ

 2冠に挑むイスラボニータは美浦Wコース併せ馬で絶好の手応え。史上23頭目の春2冠制覇を狙っていく。

【日本ダービー】

 併走馬に半馬身遅れでゴールしたイスラボニータに双眼鏡を向けながら、栗田博師はつぶやいた。「これでいいんだ。(稽古の)やり過ぎだけが怖かった」。全てのホースマンが夢見るダービー。夢をかなえようと、仕上げの手に力が入り過ぎればオーバーワークになることを、ベテラントレーナーは知り抜いている。「フジノフウウン(84年3着)、グランパズドリーム(86年2着)…僕も若い時分には力が入ったもの。自然体が一番。道中我慢が利いて、しまいにしっかり反応したから大丈夫」と笑った。

 Wコースで2頭併せの総仕上げ。6馬身先行したコスモトゥルーラヴ(5歳1000万)をしなやかなフットワークで追走していく。直線で主戦・蛯名の手綱が緩んだ途端、前脚を水平に伸ばす独特のストライドで差を詰めた。最後まで馬なりの手応え。半馬身遅れは少しだけ余裕を持たせた表れだ。蛯名も「追えばいくらでも動くが、やり過ぎてテンションを上げても意味がない。落ち着いているし、息遣いもいい」と満足顔を浮かべた。

 昨年6月2日にデビューし、365日目に挑む頂点。「まるで山猫のようにしなやかなフジキセキ産駒」(同師)をダービー馬にするための一年だった。一戦ごとに放牧を挟んで成長を促してきた。調教でもレースでも他馬の後ろで我慢することを教え続けた。「折り合えば2400メートルにも対応できる。(短距離系)ニホンピロウイナーの子でも2000メートルのG1を勝ったんだよ」。師は自ら育てた93年秋の天皇賞馬ヤマニンゼファーを引き合いに出しながら、9頭目となるダービー挑戦の手応えを語る。「皐月賞同様、正攻法の競馬をしてもらいたい。(後続馬を)引き付けてどれだけはじけるかだ」。

 手綱を託された蛯名は「後は運。マドンナがほほ笑んでくれれば」と22回目のダービー騎乗に悲願のタイトル奪取を懸けている。

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