【NHKマイルC】ロサギガンティア 藤沢和師“マイル王”に照準

[ 2014年5月7日 05:30 ]

皐月賞惨敗の無念を晴らしたいロサギガンティア

 今年の「第19回NHKマイルC」は皐月賞組を忘れるな!!レース創設の96年以降、皐月賞組は2着3回が最高だが、今年の出走馬は違う。皐月賞10着ロサギガンティアは、スプリングSで2歳王者アジアエクスプレスを一蹴した切れ者。マイルG1に強い藤沢和軍団&マイル得意のフジキセキ産駒。G1制覇の期待が膨らむ。

【NHKマイルC】

 クラシック路線に乗ったロサギガンティアが、距離重視で“マイル王”に照準を切り替えた。1冠目の皐月賞で10着に敗れると、藤沢和師の決断は早かった。賞金的に出走OKのダービーには目もくれず、NHKマイルC参戦を決めた。

 藤沢和師は「勝負どころは勝ち馬(イスラボニータ)の近くにいたけど、直線は思ったほど伸びなかった。確かにスプリングS(1着=中山1800メートル)はうまく内々で運べたが、前走を見る限りは距離は長い。1600メートルで頑張ってもらいます」と経緯を明かした。

 血統的にも、筋が通った決断だ。フジキセキ産駒は東京マイルG1で高実績を残している。NHKマイルは、10年ダノンシャンティが優勝。ヴィクトリアマイルはコイウタ、エイジアンウインズが勝っている。

 ロサ自身も東京マイルは未勝利戦1着、ベゴニア賞2着(勝ったショウナンワダチと半馬身差)と好走。東京芝は通算成績【2・1・0・0】で連対率100%。指揮官は「切れる脚があるから、広い東京はいいと思う。前が引っ張ってくれるようなら、レースもしやすいと思う」と、自慢の末脚全開のイメージを描いている。

 藤沢和師といえば、マイルG1の鬼。JRA・G1・21勝中、半数以上の11勝を芝マイルG1でマーク。NHKマイルも、99年シンボリインディで既に勝っている。96年の同レース創設以来、皐月賞組は2着3回と優勝には結びついていないが、ハイレベルな戦いを繰り広げたことが、マイナスになるはずがない。師は「今年の皐月賞も上位馬は相当レベルが高いと思う。馬は元気なので、ビシッと走ってくれるはず」と期待を寄せた。

 スプリングSで2歳王者アジアエクスプレスを完封した実績馬。G1制覇の資格は、十分に備えている。

続きを表示

2014年5月7日のニュース