【NHKマイルC】キングズオブザサン 名マイラー母の血が騒ぐ

[ 2014年5月7日 05:30 ]

初マイルのキングズオブザサン

 皐月賞15着の関西馬キングズオブザサンは98年阪神3歳牝馬S(現阪神JF)を制したスティンガーを母に持つ良血。血統的にもベストのマイルで激変だ。

【NHKマイルC】

 名マイラーの血が騒ぐか。キングズオブザサンの母スティンガーは、98年阪神3歳牝馬S(現・阪神JF)をメンバー最速の上がりで女王に輝くなど、マイル路線を中心に重賞5勝。キングズは初のマイル舞台となるが、血統的に適性は十分で魅惑の存在だ。大林助手も「距離は延ばすより詰めた方がいい。母とは違ってトップスピードは速くないが、長くいい脚は使える。偉大な母の血が騒いでくれれば」と期待を込める。

 前走の皐月賞では好位5番手でスムーズに運ぶも直線半ばで失速して15着と大敗。荒川師は「目イチの仕上げで挑んだが力を出し切れなかった。重たい馬場に脚を取られていたのか…、いつもの行きっぷりではなかった。敗因は分からない」と首をかしげる。

 この中間は疲れを取ることに専念して、減った馬体も回復。日曜にはポリトラックコースで5F69秒2。ラストは馬なりのまま手応え十分に12秒5で軽快なフットワークを見せた。荒川師も「前走の状態は維持できている」と好感触だ。

 鞍上には先週の天皇賞・春をフェノーメノでV、今季G1・2勝と、手綱さばきがさえ渡る蛯名を迎える。「乗り方はジョッキーに任せてある」と同師。偉大なDNAと、勢いに乗る鞍上の化学反応は起こるか!?

続きを表示

2014年5月7日のニュース