【マイラーズC】レッドアリオン G1級加速に川須「成長感じた」

[ 2014年4月25日 05:30 ]

川須を背に、荒れた坂路を豪快に駆け上がるレッドアリオン

 京都開幕週の「第45回マイラーズC」(27日)ではレッドアリオンが迫力満点の走りで万全の態勢を整えた。

【マイラーズC】

 川須を背にしたレッドアリオンの最終追いはハロー(馬場整地)前の坂路。荒れたコンディションでも力強く駆け上がった。テンからグングン加速。残り600メートル地点から1F12秒3→12秒4のハイラップを刻んだ。最後は右ムチを入れて気合を注入。ラストは13秒0を要したが、まだ手応えには余裕があった。鞍上は、昨秋の富士S(6着)以来のコンタクトを存分に楽しんだ。

 「久々に乗りましたが、力みもなく精神的な成長を感じました。最後はフワッとして遊んでいたのでステッキを入れました。いい意味でゆとりがありますね」

 昨年のNHKマイルCは出遅れながら0秒3差の4着。G1級の能力は秘めている。だが、その後も課題のゲート難に何度も苦しめられてきた。この中間も週に2回、ゲートで発馬と駐立の練習を繰り返した。甲斐助手は「練習ではゲートが開いたら普通に出るんですけどね。競馬場とは雰囲気も違うから」と慎重な姿勢を崩さないが「ゲートさえ五分に出れば走りますからね」と課題克服を願う。

 この日も坂路に行くまでの途中、何度も立ち止まって進まなくなった。担当の甲斐助手が手綱を引っ張って何とか促してコース入り。同助手は「自分が乗っている時は大丈夫だけど、乗り手が代わる時は馬が察知してゴネて行かなくなるんです」と話す。それでも、走り出したらスムーズ。再び、G1の舞台に立つには“勝利”が求められる。川須は「ゲートを出れば人馬ともに余裕が生まれる。中団ぐらいで流れに乗って行きたいですね。G1に出るには(賞金的にも)勝たないと厳しい。勝ちに行く競馬をしたい」と力強く締めくくった。大人になった人馬が勝利に飢えている。

続きを表示

2014年4月25日のニュース