【マイラーズC】フィエロ 父ディープ張り剛脚で8馬身ぶっちぎり

[ 2014年4月24日 05:30 ]

マイラーズCで4連勝を狙うフィエロは武豊を背にCWコースで軽快な動きを見せた

 「第45回マイラーズC」(27日、京都)の追い切りが23日行われ、3連勝中のフィエロが豪快な伸び脚で重賞初制覇へ前進した。

【マイラーズC】

 フィエロは武豊を背にしてのCWコース追い切り。7歳オープン馬のセイルラージを4馬身追走。道中やや行きたがる面を見せ、2馬身差まで詰め寄ったが、何とか我慢させて直線へ。内から馬体を併せると、一気に抜き去った。大きなストライドでグングン突き放し、8馬身先着。鞍上は目を輝かせて引き揚げてきた。「相手に合わせるより自分のペースで行った。先週より気合が乗って少し行きたがったが、凄く調教は走る。ディープ産駒らしいね。乗っていて気持ちいい」

 昨年暮れからマイル戦を3連勝中。オープンに初挑戦した前走の六甲Sも後方から直線一気で難なく差し切った。藤原英師は「馬場が悪かったけど、(藤岡佑が)うまく乗ってくれたな。勝ちに行って勝ったレースだった」と回顧する。

 5歳馬ながらキャリアは、まだ8戦。デビューから無理せず成長を見ながらレースに使ってきた。指揮官は「もともと能力、血統から期待していたが、以前は体質が弱くて攻められなかった。いつか素質を開花させるようにと思ってやってきたんだ。まだ、その過程だけどな」と、底知れぬ可能性を口にする。

 藤原英厩舎には同じディープ産駒のマイルG1馬トーセンラーがいる。その主戦も務める鞍上は「ここで勝つと、ラーが相手になってくるね」と複雑な表情を浮かべながら期待を寄せた。そして「本当にいい馬だし、素質はかなりありそう。せっかく回ってきたチャンス。勝ちたいね」と力強く締めくくった。遅れてきたディープ産駒がマイル界の新星となる時が近づいてきた。

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2014年4月24日のニュース