【桜花賞】レッドリヴェール首差2着 2歳女王の意地見せた

[ 2014年4月14日 05:30 ]

2着に敗れたレッドリヴェール騎乗の戸崎は、鞍上で悔しがる

 首差の2着に敗れ、初めて黒星のついたレッドリヴェール。オークスでハープと再戦か、はたまたダービー挑戦か、結論は持ち越されたが次走の巻き返しへ陣営は並々ならぬ決意を見せた。

【レース結果】

 2歳女王のレッドリヴェールは直線で外から猛然と伸びたが、ハープスターの剛脚に首差屈して2着。

 戸崎は「悔しいですね」と口にしたが、その表情には“やりきった”という充実感も垣間見える。パトロールビデオを何度も見直してから、白熱のゴール前を振り返った。

 「直線はよく伸びてくれたし、頑張っています。ハープの足音が聞こえてこなかったので“やった!”と思ったんですけどね」

 スタートは半馬身ほど遅れたが、慌てず騒がず後方を追走。道中は後ろから4、5頭目。それでも最後方を行くハープスターの5馬身は前を走っていた。「休み明けを感じさせず、しっかり走れていました」と戸崎は手応えを感じながら直線へ。残り400メートル、前を行くアドマイヤビジンの外に持ち出すと、エンジンに火が付いた。ラスト100メートルで先頭。そして残り50メートル、外からハープスターが迫ると戸崎は馬体を併せに行った。女王の意地で一瞬は差し返そうとしたが、最後は勢いで勝るライバルに屈し、デビュー4戦目にして初の黒星となった。

 誰もが驚いた阪神JFからの直行を決断、究極の仕上げを施した須貝師の目にはうっすらと涙が浮かぶ。悔し涙ではない。愛馬の頑張りに対する感動の涙だ。「悔しいけど、いいレースだった。誰が見ても納得のいくレース。小さい体でよく頑張ってくれたし、相手を褒めるしかないよ」

 指揮官はハープスターの松田博師と握手。「ハープスターは素晴らしい」と勝者を称えてから、力強く前を向いた。

 「さじ加減一つで(着順が)変わる可能性はなきにしもあらずだと思う。今後はオーナーと相談します」

 次走はオークスとダービーの二者択一。ハープスターとの対戦となるか、あるいは牡馬に挑戦か――。いずれにしても、次こそは“強い”だけじゃ許されない。必ずや勝ってみせる。 

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2014年4月14日のニュース