【ダービー卿CT】1年半ぶりV!ブラックヒル「見事」復活

[ 2014年4月7日 05:30 ]

<ダービー卿CT>レースを制したカレンブラックヒル(2番)

 中山競馬場で行われた「第46回ダービー卿CT」は絶妙のイン差しを見せたG1馬カレンブラックヒルが復活Vを果たした。

 雨上がりの中山で、カレンブラックヒルがよみがえった。スタート良く飛び出したが、トリップが3コーナーで容赦なく抜いていく。4コーナーで一度は4番手に後退。しかし、6連敗中のブラックヒルとはこの日は違った。秋山が手綱をしごくと、最内1頭分の狭いスペースから伸びた。同期ジャスタウェイを完封した12年10月毎日王冠以来、実に1年半ぶりの復活の白星をもぎ取った。

 秋山は右手を上げ、ファンの声援に応えた。「スタートも良かったので、ハナへ。先に行く馬がいたし、自分のペースを守りたかったので、一度は控えた。抑えても問題ないし、手応えは良かった。こういう馬場も得意。切れがある馬には厳しかった分、幸いした」

 3歳のNHKマイルCでは発走40分前にスコール。G1初戴冠につなげた。この日も午後2時過ぎににわか雨。天も復活を後押しした。

 平田師も「見事。まだ、死んでなかったね」と感無量の表情。デビュー5連勝後は6連敗。しかし、愛馬の復活を信じていた。指揮官は「復活を信じてやってきたが、こうまで変わるとは…。不思議な感じ。4コーナーではアラアラだったし、不安だったけど、あらためてブラックヒルの力を思い知りました」と最敬礼だ。

 父ダイワメジャーも喉の手術後、復活白星を飾ったのが05年ダービー卿CT。同じハンデ57・5キロで、その後はG1・4勝を積み上げた。父と同じ進撃が孝行息子に待っている。師が「安田記念(6月8日、東京)を目標にしていきたい」と頂点を見据えれば、秋山は「復活?そうですね。昨年勝てなかった分も頑張ります」と再び連勝街道を見据えた。

 ◆カレンブラックヒル 父ダイワメジャー 母チャールストンハーバー(母の父グラインドストーン)牡5歳 栗東・平田厩舎所属 馬主・鈴木隆司氏 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績12戦6勝 総獲得賞金2億8619万6000円。

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2014年4月7日のニュース