【ドバイデューティフリー】ジャスタ驚速!ぶっちぎり戴冠 福永「驚きない」

[ 2014年3月30日 05:37 ]

<ドバイデューティフリー>ぶっちぎりレコードで勝利したジャスタウェイ

 ジャスタ圧勝!!ドバイ国際競走が29日(日本時間30日未明)、メイダン競馬場で行われた。日本馬3頭が出走したG1ドバイデューティフリーは、ジャスタウェイ(牡5=須貝)が馬群の真ん中を突き抜けて海外G1をもぎ取った。トウケイヘイロー(牡5=清水久)、ロゴタイプ(牡4=田中剛)は着外に敗れた。

 スタート直後は後方に控えて折り合いを付けていたジャスタウェイが一気に動きだしたのは4コーナー手前。直線半ばで福永がゴーサインを送ると、後はもうこの馬の独壇場だ。馬群を抜けると一完歩ごとに差を広げていく。1馬身、2馬身、3馬身…ゴール50メートル手前では手綱を抑える余裕を見せての大楽勝。

 衝撃の天皇賞・秋完勝から5カ月。ジャスタはさらなる進化を遂げていた。前哨戦に選んだ中山記念も、ライバルにつけ入る隙を与えず3馬身半差で快勝。ドバイに到着してからも、思い通りに調整メニューを消化し、持てる力を余すところなく発揮した。「若い頃は随分と苦労させられた。レースを使えばグタッとくるし、肉体的にも精神的にも弱かった」と振り返る。そんな若駒も日々の鍛錬を乗り越えて成長。世界中の競馬関係者が一目置く存在にまで上り詰めた。

 師にはもうひとつ大きな目標があった。「ジャスタのお父さん(ハーツクライ)もドバイで勝っている(06年シーマクラシック)。息子と共にハーツの名声が世界で高まってくれれば」。オーナーの大和屋暁氏はハーツの一口馬主だったことがきっかけで、産駒のジャスタを購入した。オーナーの思いも背負っての挑戦。父子の評価を高めるのには十分な内容だった。

 23日に愛娘が誕生したばかりの福永。父親となって最初に臨んだ大舞台で見事に結果を出し、騎手としても大きな栄誉を手にした。人馬共に円熟期を迎えた福永とジャスタ。広大な中東の大地から、さらなる高みへと飛び立つ。

 ▼福永祐一騎手の話 強い勝ち方をしましたが、驚きはありませんでした。そのくらい強い馬です。

 ▼須貝尚介調教師の話 最高の出来でした。ある程度勝てる自信はありました。次のレースは今後のコンディションを見ながら考えたいと思います。

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2014年3月30日のニュース