【阪神大賞典】1番人気ゴールドシップ復権V!横綱相撲で3馬身半差

[ 2014年3月24日 05:30 ]

直線抜け出し阪神大賞典を制したゴールドシップ(左)

 「第62回阪神大賞典」はゴールドシップが1番人気に応えて圧勝。春の天皇賞(5月4日、京都)に王手をかけた。

【レース結果】

 直線入り口で早くも先頭に立ったゴールドシップが後続を突き放しにかかる。岩田のゴーサインに応えてギアを切り替えると最後は完全に独り舞台。2着アドマイヤラクティに3馬身半差で悠々とゴールを駆け抜けた。単勝1・7倍と断然1番人気に支持された今季初戦。初コンビで4戦ぶりの勝利という重責を果たした岩田が安どの表情を浮かべた。

 「大跳びでパワーがあって、やっぱりG1馬だなと思いました。レース自体は言うことなし。勝ててホッとしました」

 9頭立てで予想通りバンデが単騎でハナを切る展開になった。「縦長にならないように気をつけました」と岩田。ゆったりした流れでムキになるシーンもあったがスタンド前では人馬の呼吸がピッタリ合った。道中2番手で逃げ馬を視界に入れながら折り合いに専念。他馬に付け入るスキを与えない、万全の立ち回りでレースを支配した。

 「位置取りはどこでもいいと思っていました。過去のレースを見てスッと行かない印象があったけど思っていたより行きっぷりが良くて楽に追走できました」

 放牧から帰厩後は入念に乗り込みを重ね、最終追い切りも坂路で負荷を掛けながら馬体重は10キロ増えて508キロ。食べたものが実になり、白い馬体が一段とボリューム感を増した。仕上がりは万全。須貝師は自信を持って送り出した。

 「想定したメニューをこなして体も思っていた通りでした。グランプリホースなので、ここでは負けられない気持ち。強いゴールドシップを見せることができて良かったです」

 須貝厩舎は今週のドバイデューティフリー(29日、メイダン)にジャスタウェイが出走。海の向こうで調整中の僚馬に重賞Vのバトンを託した。「ドバイではジャスタウェイが頑張ってくれると思う」と須貝師。ゴールドシップの次走は鞍上未定ながら予定通り天皇賞・春(5月4日、京都)へ。悲願のタイトル獲りに向かって突き進んでいく。

 ◆ゴールドシップ 父ステイゴールド 母ポイントフラッグ(母の父メジロマックイーン)牡5歳 栗東・須貝厩舎所属 馬主・小林英一氏 生産者・北海道日高町出口牧場 戦績17戦10勝 総獲得賞金9億6711万5000円。

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