【阪神大賞典】ゴールドシップ 余裕の3馬身先着!連覇へ視界良好

[ 2014年3月20日 05:30 ]

荻野を背に併せ馬で追い切るゴールドシップ(右)

 天皇賞・春の前哨戦「第62回阪神大賞典」組では、ゴールドシップが併せ馬で3馬身先着と貫禄の走りで好仕上がりをアピールした。

【阪神大賞典】

 モニター越しでもハッキリ確認できる白い馬体が一気に坂路を駆け上がってきた。ゴールドシップは荻野(レースは岩田)を背にクリーンエコロジー(6歳オープン)との併せ馬。テンの1Fを14秒1でゆったり入ると、そこからグングン加速していく。4F52秒2、トップスピードに乗ったラスト1Fは12秒0とはじけるように伸びて3馬身先着だ。初めてまたがった荻野は興奮気味の口ぶり。まさに絶賛の嵐だった。

 「素晴らしいですね。重厚感があって、それでいてドタドタしていない。ゴーサインを出したらスパンと切れました。以前は近くで見ていて、余計なことをしたりしていたけど今は悪さをしないし、走る方に気持ちが向いている。具合がかなりいいんでしょうね」

 一昨年の皐月賞、菊花賞、有馬記念、そして昨年の宝塚記念と既にG1を4勝。G2では抜けた実績馬と言っていい。前走・有馬記念3着後は放牧へ。心身ともにリフレッシュして帰ってきた。昨年と同様に春の始動戦はこの伝統の長距離戦を選択。先々週、先週の追い切りは新コンビ・岩田がまたがり、着々と準備を進めてきた。最終追い切りを見届けた須貝師は納得の表情で切り出した。

 「しまいがしっかりしていたし、満足できる動き。パワーアップしているね」

 国内戦に専念する春は昨年5着に敗れた天皇賞、連覇が懸かる宝塚記念が視野に入ってくる。「いくら前哨戦とはいえぶざまな競馬はできない」と須貝師。圧倒的な存在感を放つグランプリ・ホースがこのレース連覇でG1に弾みをつける。

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2014年3月20日のニュース